歴史の転換点といって何を思い出しますか?
日本史で言えば、
明治維新という人が多いかもしれない、それに関連して黒船来航や大政奉還という人も
いるだろう。
また人類史から言えば、道具を使い始めた時・新石器時代という人もいるかもしれない
また劇的に生産性が向上して現代へと続く産業革命も大転換点かもしれない。
視点により、人により、そのとらえ方は様々である。
前置きはこれぐらいにして、行ってみよう!
青空が見え、良い鎌倉日和となった。
鎌倉文学館は、小高い丘の上にある、
古びた看板を見ながら坂道を登っていく。
今回の特別展は、『鎌倉時代を読む』である。
開催期間は、10月1日~12月9日。
何度も鎌倉文学館には来ている、
ここには、洋館とバラ園と決して多くはない展示物があるだけだ。
そして特別展示もある。
鎌倉文学館・入口。
チケットは、一般400円である、
1人では手ごろだが、複数いるとかなり痛い・・・・。
隧道を抜ければ、洋館へ出る、この雰囲気も良いのだ。
とんびが獲物を狙う。
銅像の台座には『遠望』と刻まれている。
相模湾を眺めているということかな・・・。
洋館に必要な要素①:裸婦像
洋館前には芝生が広大に広がる。
ここでお弁当を食べるものなら、とんびが急降下!!!
洋館に必要な要素②:芝生の庭
バラ園がある、しかし明らかに季節からはずれている。
ほんの少しだけ、申し訳なさそうに咲いている、
これだけでもよしとしよう。
洋館に必要な要素③:バラの園
入口に入ると、扉が勝手に空く、
係の人が開けてくれるのだ・・・手動の自動ドアだ。
テラスで寛ぐには今日は暑い、
室内の休憩室には、自動販売機もあるが、冷たいドリンクは全て売り切れであった。
自由に読める本が置いてあるのだが、『鎌倉文学散歩(だったかな・・・)』が
気になった、次に来たら買ってみよう。
少し雲が多いが、この距離なら海は見える。
今回の特別展
『鎌倉時代を読む ~古典から現代作品まで~』
鎌倉文学館に相応しい展示だ、いつも通り2フロアに跨っている。
吾妻鏡・太平記から芥川龍之介、太宰治、永井路子などの近代文学まで紹介されている。
鎌倉時代とは、
源氏が平氏を倒し鎌倉幕府をひらいた1185年から鎌倉時代が始まり、
1185年は転換期である、
貴族(公家)社会から武家社会への転換期だ。
日本の中心が、すこしづつ東へ移っていくことになる、
その始まりと言えるかもしれない。
鎌倉時代には、
方丈記(鴨長明)、徒然草(吉田兼好)などの随筆が作られ、今の現代でも多くの人に
読まれている、特に徒然草はおもしろい、兼好が世の中を斜めから斬る!!
物事の道理や真理は、鎌倉時代も平成もそんなに変わらない、
もちろん全く変わったものもある。
また、
新仏教の誕生もこの鎌倉時代であり、鎌倉六宗と言われ、誰もが聞いたことがある
名前がずらっと並ぶ。
大海の 磯もとどろに よする波 われてくだけて さけて散るかも
金槐和歌集である。
では、駐車場に戻ろう、
文学館を歩いていると、木々が揺れる音と何かの鳴き声が聞こえてくる。
正体はリスだ、木の根元にいる。
鎌倉時代には、このリスもいなかった・・・、
鎌倉時代は日宋貿易が盛んであり、その時に渡ってきた・・・わけないよな~。
そういえば、
本格的に行ってみようかな・・・・。
吉田兼好が見ていた仁和寺に再び行ってみようかな、少し腰を据えて散策して
みようかな・・・。
足利氏のゆかりの地を歩いてみようかな・・・・、
それは建武の新政!!!
などと、欲望は留まることを知らない。
鎌倉文学館の特別展から、
様々な気づき、キッカケを得ることができる、
日本史の本も読んでしまった・・・。
次に駅に向かい、鎌倉山下飯店でお昼ご飯にする。
ここは、2回目の訪問で落ち着いた雰囲気が好きだ。
店内は広くゆったりしており、シニア層が多い感じだ、そして鎌倉駅近くにあるのだが、地下1階にあり、とてもわかりずらい場所にある。
落ち着いた名店だ。
では、帰ろうか。
鶴岡八幡宮が見える、小町通の散策も良いが、暑いから帰ろう!( ̄∇ ̄)
鎌倉文学館に行こう! 完