KITの気ままな旅日記

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PT 悪態まつりに行こう!《後半》(2018年12月16日)

12月16日、茨城県笠間市岩間に来ている、目的は『悪態まつり』である。

その後半戦だ。

 

【悪態まつりに行こう!《前半》】

PT 悪態まつりに行こう!《前半》(2018年12月16日) - KITの気ままな旅日記

 

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笠間市岩間の愛宕山には、かつて天狗が住んでいたとされ、

愛宕山山頂の飯綱神社には、十三天狗を祀る祠がある。

 この祭りは、江戸時代中期が始まったとされ、この日だけは領主よりどんな悪口も許されたという。

それは民の不平・不満などの憂さ晴らし、または民の本音を聞き出すためともいわれているが諸説あるという。

 

一時は途絶えたが、10年前ほどから復活を果たした。

 

悪態まつりは、日本三大奇祭とされており、奇祭とされている所以は、

・祭りは真夜中に執り行われる。

 ※現在は昼に変更。

・お供えものの奪い合い

・青竹で叩く天狗たち

 ※現在は妨害するだけ。

・天狗へ向けられる悪口

 

という要素があるからだろう。

 

公式プログラムでは、

13時30分 御祈祷開始(飯綱神社)

13時50分 巡拝礼出発(飯綱神社・出発)

15時30分 餅・菓子まき(愛宕神社内)

とある。

 

御祈祷を済ませた神主と十三天狗は、車を使い下山、水神様の祠を目指す。

この1番目の水神様を皮切りに16カ所の祠を周り、山頂の愛宕神社を目指す。

約4kmにわたる愛宕山の登頂行脚となる。

愛宕神社では祈祷して、餅撒き・お菓子撒きがおこなわれる。

 

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時刻は13時52分、14時の開始時間に間に合ってよかった。

バスツアーで来ている気合の入った団体もいた。

 

グーグルでは徒歩約35分であるが、かなりの速足で25分ほどで下りてきた。 

息は上がったがな!!

 

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数えてはいないが50人以上はいるだろう、その中には報道陣も数組混ざっていた。

フジテレビ以外はきていたのではないだろうか・・・。

 

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ここが最初の巡拝礼場所の水神様である。

 

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これが目印のスカイロッジの看板だ。

 

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これが悪態まつりの詳細タイムスケジュールだ。

 

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 悪態まつり経路図。

現在は(1)スカイロッジにいる。

 

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インタビューしているはるか向こうに、神主と天狗一行が歩いている姿が視認できる。

13時58分、ギリギリの登場だ。

しかし見物客からは、

「遅刻してんじゃねーぞ、ばかやろう!!!」と言われてしまう。

※ビジネスマナーの5分前行動には反しているがね・・・。

 

御一行の登場。

 

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14時00分、時間通りにくるプロ意識!
烏帽子を被る白装束の集団、右手に青竹を持ち、左にはお供えものを抱えている。

 

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水神様の祠の周りには天狗が群がり、空間をこじあけていく。

 

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天狗が正面を道をあけ、そこに神主が入ってくる、

無言での祈祷がおこなわれる。

 


第1回戦、水神様。

奪い合い開始!!!!

 

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藁と皿を獲得したのは子供だ。

 

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天狗御一行はすぐに移動をはじめる。

追いかけよう。

 

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曲がり角にある2番目の毘沙門である、すでに人で囲まれている。

向こうから天狗御一行がやってきた。

 

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このように天狗は青竹を使い、祈祷が終わるまでお供えに手を出させないように

守っているのだ。

 


第2回戦、毘沙門。

 

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神主を先頭に、十三の天狗があとに続く。

見物客からは、「早く歩け、ばかやろう!!!」などと罵声を浴びる。

しかし天狗は言い返すことはできない、無言の行をおこなうのだ。 

 

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見物客「ちんたら歩いてんじゃねーぞ、ばかやろう!!!」

天狗「・・・・・・・」

 

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見物客「もたもたしてんじゃねぇぞ、ばかやろう!!!」

天狗「・・・・・・・」

 

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第3・4回戦が始まろうとしている。

ここは真向いにあり、睨み不動(西側)、睨み不動(東側)である。

※野球で例えるならダブルヘッダーだ。

(なぜ野球に例える?!)

 

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ドっを人が押しかけ、手が伸びる。

あとは野となれ山となれ・・・だ。

 

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神主が入り、無言の祈祷をおこなう。

 


睨み不動・お供え争奪戦。

 

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次の目的地は少し距離がある、愛宕排水池を左へ上がっていく。

 

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これから本格的な登りがはじまる。

 

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画像なのでわからないが、ちゃんと『ばかやろう!!!』と言われてます。(笑)

 

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登る・・。

 

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登る・・・。

安心してください、罵声を浴びてますよ!!

 

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藁の御座、板、五円玉、幣帛、お皿、お餅が置かれる。

※合っているかは少し自信なし・・・。

 

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木箱から五円玉を出す。

 

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下の引き出しからはお餅を出す。

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神主が入り、皆は臨戦態勢だ。

 

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戦いは時にあっけなく終わる、

青いジャンバーの青年がお皿ごとゲット、手前のおじさんが藁御座を獲得した。

 

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 そして次の目的にむけて登っていく。

天狗は高齢の方が多いので、お供えを持ちながらの行脚は大変だろう、

それに加えて罵声も浴びるという・・・。

 


悪態まつり2018⑥


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街がかなり下に見える、

天狗はマスクをしているので疲れるだろう、しかしあと少しだ。

 

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ここは6番目・松毬不動である。

遠くから見守ることにした。

 

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神社へと続く階段下に到着した、これを登れば愛宕神社である。

しかし、見物客はこの階段を上がることを禁止されている、

坂を上がり、駐車場から通り、迂回して神社に行かなればならない。

 

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速足で一気に登っていく。

 

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駐車場にある鳥居を抜け。

 

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今後は分岐を右に曲がり、階段ルートで向かう。

 

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階段と坂、どちらがいいかはその人の好みだろう。

 

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境内に着いたのは良いが、階段前には人だかりで入る隙間がない・・・。

 

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15時04分、御一行は境内に到着した。


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愛宕神社、拝殿に一礼していく天狗たち。

 

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神主と天狗たちは拝殿に入り、祈祷をおこなっている。

(と思われる)

 


悪態まつり2018⑦

報道陣が撮影しており、見物客を撮っている。

 

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神主が藁の御座を渡しているが何をしているのだろうか。

と思ったら、まだ巡拝礼は終わっていないのだ。

 

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15時13分、再び出発。

15時30分からここでお餅まき・菓子まきが行わるので、もう動くわけにはいかない。

周りの人たちも動く様子はない。

どちらを優先するかの問題だ。

・餅・菓子まきを選ぶか。

・お供え争奪戦に参加するか。

 

◆もちろん、今回は、餅・菓子まきを選択する!!!

 


15時28分頃、神主・天狗は戻ってきた。

ここでも待っている見物客の『ばかやろう!!』が飛び交う、

これを悪態まつりを知らない人が見たら、なんて人たちだと驚いてしまうだろう。

 

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神主が出てきた、不思議な動きをしていた・・・。

 

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そして、お祓いをしていただく。

 

天狗はこれまでマスクをしていたが、ここではじめて天狗面をつける。

 

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15時30分過ぎ、餅・菓子まきの準備が整った。

 

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お菓子、餅が投げ込まれる、しかもお餅は裸である!!

これはダイレクトでとらなくてはならない。

 

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四方八方から手が伸びる、ここで遠慮しているようではこの戦いに参加する権利はない!!

人よりも高い打点でお菓子を、餅を獲るのだ!!!

 


餅・菓子まきは戦いだ!!

 

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私の戦果はのちほど、報告しよう。

 

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天狗の青竹も最後にくばる、これは欲しい!!

しかし難易度はとても高い!

 

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15時42分、フィナーレがおこなわれる。


「ばかやろう!!」三唱だ。

 

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祭りの後(跡)だ・・・。

 

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神主がインタビューを受けている。
ではそろそろ帰ろうか・・・。

 

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 これが愛宕山頂周辺案内図だ、桜の季節もきれいかもしれない。

 

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駐車場まで下りてきた、ここでタクシー待つ。
10分前に来ており、少し早く合流することができた。

 

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昼飯を食べておらず、運転手さんに食事処を聞くが・・・、
一軒だけあるとのことだった、その店の前を通ったが、店休日であった、

仕方なく、スーパーで食べ物を買い、列車の中で食べることに変更。

 

ここまでのタクシー代は、迎車の為、1810円と少しお高くついた、

行きは、1180円(岩間駅愛宕山駐車場)であった。

 

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 スーパーカスミから5分ほどで岩間駅に着く、

薄暗い中、知らない土地を歩く・・・。

 

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 これから石岡駅まで行かなければならない。

そこで乗り換えだ。

 

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 ホームには4~5人ほどしかいない、静かな待機となった。

ホームから山が見えるのも、良いものだ。

 

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 『停まってくれ~!!』

常磐特急は全速通過していく。

 

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 石岡駅だ、ここでも多少の待機が発生、冬はこの待ち時間の寒さがつらいのだ。

 

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無事に17時15分発の特急ときわ号に乗車した。

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こちらが愛宕山のお店で買った鯛菓子だ。

しっぽが割れてしまった、

しかし、これだけで済んだのが奇跡といってもよいかもしれない。

 

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こちらが菓子まきで獲った戦利品だ。

 

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次は餅だ、3つ獲ることができた。

餅は裸で投げられるので持ち帰り用のビニール袋などを用意しておこう。

 

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18時23分、品川駅に到着。

横浜までもう少しだ。

 

悪態まつり・・・

たしかに奇祭であった、来る人を選ぶ祭りかもしれないが、

終始悪態をつくが、終始笑顔にもなれる、そんな祭りだ。

言われている天狗はどう思っているか、わからないが・・・。

 

また大晦日に足利で「悪口まつり」という祭りがおこなわれているという、

これも「あくたいまつり」と読むらしい。

さすがに年またぎで遠方までいけないが、気になる祭りではある。

 

2018年の最後の祭りとなったが、

来年2019年の最初の祭りはどこになるのか・・・。

今から考えておこう!

 

では、次の祭りで会いましょう。

 

悪態まつりに行こう!《後半》 完