「 JR線を使わず横浜から名古屋に行こう!」の第2回・静岡編である。
ネット検索すると諸先輩方の経験談が語られている、この旅は私の独自の発想から生ま
れたものではなく、ブログなどを見て面白そうと思い行動したものだ。
でも横浜から名古屋間の旅はなかったような気がする・・・。
だいたい東京発が多かったような・・・。
東京から名古屋、または京都・大阪などもあっただろうか。
中にはもっとすごい人もいた、路線バスだけの旅、これは忍耐と時間が必要だ。
初めは東京発と考えていたが、kitの本拠地は横浜だ、
やはり横浜を出発地としたい。
東京駅発であれば、新宿駅から小田急線、渋谷駅から東急東横線、品川駅から京急線など様々なルートが考えられる。
では、今回のルールをおさらいしておこう。
1,飛行機・高速バス・車移動(タクシー含む)の禁止
2,JR線の利用禁止
【 第1部・神奈川編 】では、
7時30分横浜を出発した、そして12時35分に静岡県に突入。
5時間05分をかけて神奈川県(箱根関所)を出ることができた。
本編は、第2部・静岡編となる、
この旅のポイントは
「いかにして静岡県を通過するか」に尽きるのだ。
今乗っている東海バスは三島駅行きだ、これは本日・5つ目の公共交通機関となる。
では旅日記スタート!!
元箱根港バス停発11時25分
↓
三島駅バス停着12時25分
(料金:¥1,030 / 乗車時間:60分)
始発・三島駅行き・4番のりば
スカイウォーク・フルーツパーク経由
バス車内は外国人観光客で溢れかえっていた。
11時48分頃、三島スカイウォーク・バス停に到着、一気に人が降車した。
箱根関所・芦ノ湖から三島スカイウォークは観光セットなのだろうか。
車内から人気が無くなったのもつかの間、
同じ数の外国人観光客が入れ替わりで入ってきた。
《 三島スカイウォーク 》
「伊豆フルーツパーク」という場所に到着した。
『え?! ここってもう伊豆?!』
三島を伊豆と呼ぶのはやはり無理があるような・・・。
伊豆の玄関口と言うのも、それが理由だろう。
関係施設には、山梨FUJIフルーツパーク、
蒲郡オレンジパーク、えびせんべいとちくわの共和国があるという・・・・。
「うなぎの桜家」の看板発見!
今回の旅のスケジュールでは、お昼ご飯はうなぎの桜家だった、
常に行列ができる有名店らしい、残念だが、別の機会にしよう。
たまたま、前の席に座っている人のスケジュール表が見えてしまった、
山中城跡から三島駅、そこから新幹線で東京に戻ると書かれていた。
三島駅から新横浜駅まではあっという間だ、新幹線であれば、40分もかからない。
そんなことを考えていると、いつしか三嶋大社が見えてきた、もうそろそろだ。
12時25分、三島駅に到着。
これは「すんず 」と読む。
『長い! けっこう飽きたよ、バス!』
でもバスはまだまだ乗るよ💛
ここは三島、静岡の地に足を下ろした!!
感傷に浸る間も無く、Suicaは使えないので急いで紙の切符を買い、
三島駅のホームへ入る、出発3分前だ。
この旅は、特にバスの時間には気をつけなくてはならない。
1時間に1本が基本であり、それ以下もある、それを逃すと全てのスケジュールに支障を
きたすのだ。
緊張感がある旅でもあるし、乗れなければ別の手段を考え、時にはルートを変え、
日程さえも変えなくてはならない。
そう、これは「旅における人間力」が試されているのだ。
ここは静岡の東端、ここを抜けるには並みの精神力ではダメだ、
そう、信念という確固たるものが必要になる。(なんじゃそりゃ)
(6)伊豆箱根鉄道 駿豆線
三島駅発12時29分
↓
修善寺着13時04分
(料金:¥520 / 乗車時間:35分)
さすが平日の昼間、車内はガラガラだ。
とはいえ乗客がいないわけではない、1人または1組で1シートといった感じだ。
途中駅・韮山駅で特急踊り子号とすれ違い待ちをした、そしてふと疑問が浮かぶ。
ここは私鉄の路線だが、ここでのJR踊り子号の乗車はオーケーなのか?
乗り入れの定義・・・かなりグレーだな。
途中から人は少なくなり、ボックスシートに移動する、流れ行く景色を楽しもう!
そしてあっけなく終着駅・修善寺駅に着いた。
でも温泉を楽しむことなく華麗にスルー!!
同時刻の出発で新幹線を使うなら、
(お店の開店時間は考慮していない・・・)
修善寺駅構内、きれいな駅舎だ。
顔出しパネルは伊豆の踊子かな・・・。
これから乗車するバスは南口にある、うれしいことにセブンイレブンも併設されている。
これは以前来た時には無かったもの。
オリンピック・パラリンピック競技大会・トラックレース/マウンテンバイクは
伊豆市で開催されるのだ。、みんなで盛り上げていこう!!
さっきも書いたけど、スケジュール上では、三島でうなぎを食べる予定だった、
箱根登山バスの遅れにより、元箱根港発の東海バスに乗り遅れた・・・
その影響により三島の滞在時間は5分となり、
私は修善寺駅前で、おにぎりを立ち食いすることになった、
その場所がここなんだ・・・。
「セブンの焼きおにぎり、美味しいだよね~♬」
各方面にバスが走る、
東伊豆方面では伊東へ、
中伊豆方面では湯ヶ島を通り、南伊豆の河津・下田へ、
私が乗るのは土肥方面だ、これは「とい」と読むよ。
ちなみに戸田は「へた」と読む。
(7)東海バス
修善寺駅バス停発13時25分
↓
土肥港バス停着14時23分
(料金:¥1,380 / 乗車時間:58分)
始発・松崎行き・4番線のりば
4番のりばで待つ。
再び東海バス、よろしくな!!
バス停には東南アジアらしき観光客?が並んでいた、旅行とは思えない感じだ。
『やはり平日だから少ないな〜』などと考えていると、
続々と乗り込んで来て、出発する前にはほぼ満席となっていた。
『このバスの終点は松崎だ、松崎もいいんだよ、また行きたい!』
派手さはないが、記憶に残る旅ができる、そんな情緒ある場所なのだ。
ちなみにこのバスは特急と名がついているが、何が特急なんだろうか、まぁいいか。
14時23分、土肥港バス停に到着した。
ここで降りたのは3名だけ、もっといるかと思ったのだが、意外にも少ない。
さらば東海バス、松崎に行ってらっしゃい!!
道路の反対側に渡るのだが、車がハイスピードで来るので、気を付けて渡って!!
県道223号?!
清水港土肥線・入口とある、ここに違いない。
バス停からゆるやかな坂を下り、2分もかからず切符売り場に着いた。
さすが西伊豆の海だ、透明度が高い。
大阪でいう南紀白浜だ!?
(8)駿河湾フェリー
土肥港発15時00分
↓
清水港着16時10分
(料金:¥2,100 / 乗車時間:70分)
この旅、唯一の海路、駿河湾を大横断だ!!!
こちらが駿河湾フェリーのきっぷ売場だ。
中にはひっそりとお土産が売られている、そして7・8人の乗船待ちの客がいた。
備え付けのテレビでは小池都知事のオリンピック・マラソン競技の札幌移転の報告が流れていた、こういうのって、結構記憶に残る。
代金は2100円/大人1名
出航まで、待ち時間30分、海でも見て伊豆の景色を楽しもう!
とりあえず、予定通り清水まで行けることは確定した。
この時点では泊まるホテルはまだ決めていない。
『待てば海路の日和あり』・・・・だね。
船影が見えた!!
ここにも県道223号(ふじさん)アピールだ。
土肥と清水は海上県道223号線と認定された、それはいつだったかな・・・。
富士山と駿河湾を楽しめる海の道だ。
フェリー 富士号か!?
『すげー古臭いが、かっこいいぜ!!!』
気持ちが高鳴る、久しぶりの航海だ!!
それにこの晴天の下、駿河湾を横断できるのだ、ハイテンションにならないはずはない!!
自家用車・観光バスが乗船待ちをしており、自転車で来ている人もいる。
フェリーに乗るなんて何年ぶりだろうか。
ドッグからは続々と車が西伊豆に放たれていく・・・。
では、なかに入ろう!
まずは最上階へ。
こちらはオーシャンルームだ、VIP(?)の人しか入れない場所だ!!!
料金は500円、特に入る必要性は感じなかったので、入らなかったけど。
トリックアート、イルカとカメが飛び出して見える?!
中は広々としており、イスのほうが人より圧倒的に多い。
「祝 県道223号開通」の看板が多数掛けられている。
奥のベンチにバッグを置き、外に行ってみよう、中は快適だが景色はよく見えないし、
今日は天気も、気温もよいし、絶対に外
をお勧めする。
売店も販売機もある、お土産もありまっせ!
雑魚寝スペースもあるが、70分じゃ寝れないな~、寝てた人いたけど・・・。
出発進行!
そして山の向こうから富士山が見えてくるではないか!!
こちらは富士山とは反対側の西伊豆方面だ、半島が飛び出しており、美しい光景を作り出す。
いつしか土肥港は、はるか向こうに。
『伊豆よ、さらば! 本土へ行ってくる!!』
伊豆半島がまだ大陸地殻だった300万年前頃、フィリピン海プレートの乗って南方から
やってきて日本列島に衝突した、その衝突により山々が生まれ、富士山・丹沢山地を
形成していった、
本土は中国大陸から切り離されたが、伊豆半島は全く別の経緯で日本列島になっている。
県道223号と富士山のコラボレーション。
デッキにはベンチがあり、アウトドア派(?)の人たちが景色を楽しんでいる、
インドア派は室内でテレビを見たり、仲間と談笑、または寝ていたり・・・。
見えづらいがこの正面にはお店があり、たこ焼きや今川焼が売られている。
ここから見る景色がいい!
向こうに見える山の連なりもいいね、ここで食べようか。
あんことくるみあんこの2種類あるよ。
マップを見ると駿河湾のど真ん中だ、さすがに県道表記は無かったけどね。
ふじ見焼きをデッキで食べながら富士山と海を眺める、最高だな!!
ふじ見焼き2つを昼ごはんとした!!
そして胃が甘ったるくなった・・・・。
しかしこの旅では、甘さは捨てなければならない、
今日は、まだ4つの交通機関の乗り継ぎが待っている。
一度泊まってみたいんだよね、レトロ的な感じで、とっても気になるのだ。
船から見る松原もいいもんだ、なんか得した気分だ。
この駿河湾フェリーが無くなるのは、たしかにもったいない、こんな魅力的な県道なのに!
2018年には、運営会社から撤退の方針が出されていた、2019年3月の話しだ。
その後の協議により、静岡県と6市町が一般社団法人を設営して運営、存続することが決まった!
『よかった・よかった。』
湾岸には4匹の白いキリンが見えてきた、もう陸は近い。
フェリーの旅っていいな~と心から思った、船旅によりこの旅のステージがワンランク
上がったかもしれない。
『海はいい、渋滞が無いから定刻通りに到着できる。』
マイクロバスが見える、あれが次の交通機関となる!
では言っておこう!
「来たぜ! 清水よ!!」
オープン ザ ゲート!
ここでも富士山がお出迎えしてくれるとは。
「 バス一番乗りだ!!(笑)」
(9)無料シャトルバス
清水港発16時20分
↓
しずてつ清水駅(東口)着16時28分
(料金:¥0 / 乗車時間:8分)
マイクロバスは人数に限りがあるが、平日なので問題なし!
それでも乗車率60%を超えた。
シャトルバスは、エスパルスドリームプラザに停まり、
新清水駅の利用者は稀なのか、「降りる人はいますか?」 と運転手が確認する。
数名だけ降りたよ・・・。
《 清水マリンターミナル⇒新清水駅 》
(10)静岡鉄道 静岡清水線
新清水駅発16時32分
↓
新静岡駅着16時53分
(料金:¥330 / 乗車時間:21分)
ここが新清水駅!
こじんまりとした地方駅といった感じのホームだ。
清水といえば国民的アニメになった「ちびまる子ちゃん」だ。
あれは花輪君とみぎわさんだろう。
さて、本日最後の列車旅だ、そして初の静岡鉄道だ。
新清水から新静岡へ!!
新静岡駅からJR静岡駅は徒歩10分ほどの距離だ、
「静鉄とJRの10分の関係」
途中、狐ヶ崎駅という駅があった、これは日本刀・狐ヶ崎から取られた名前という、
16時53分新静岡駅到着、ここは新セノバ静岡という商業施設の一角でもある、
そしてバスターミナルも併設されているのだ。
今日、横浜を7時36分に出発した、
同じ時刻から最短ルートで静岡に行くと9時03分に着くのだ、なんと理不尽な(笑)
(11)しずてつジャストライン特急静岡
新静岡駅バス停発17時40分
↓
相良営業所バス停着18時48分
(料金:¥1,270 / 乗車時間:68分)
始発・相良営業所行き・6番のりば
よくわからない珍しい造りをしている新静岡バスターミナル。
乗客は室内で待ち、バスが到着すると中に入っていく・・・。
自動ドアは無くてもいいような気もするが、まぁいいか。
このバス、見た目もカッコいいのだが、各シートにUSB充電アダプタがついている、
今のバスは進化したんだな!!
乗客は続々と乗ってきて、ほぼ満席状態で新静岡バスターミナルを出発した。
会社帰り、塾帰りなど、皆疲れ切った表情をしているように感じる・・・。
私も同じぐらい疲れているが、その疲れの経緯が全く違うという、なんだが忍びない。
このバス、なんと東名高速を走るのだ、路線バスなのに少し意外だ、
静岡IC~吉田IC区間を走る、いつしか心地よい揺れに瞼が下りてしまった・・・。
18時48分、浜岡営業所に到着。
数名はこのバス停で降りたが、皆すぐさま消えていった。
ここに残ったのは私のみ・・・さて次のバスは何時発だろうか。
《 新静岡駅バスターミナル⇒ しずてつジャストライン相良営業所 》
(12)しずてつジャストライン自主運行・相良浜岡線
相良営業所発18時55分
↓
浜岡営業所着19時22分
(料金:¥560 / 乗車時間:27分)
始発・2番線のりば
※自主運行とは・・・しずてつジャストラインの不採算路線の撤退に伴い、御前崎市が運行しているバスだ。
このベンチで待つことにした。
横を見るとKOマートというスーパーがあったが、疲れて行く気になれなかった。
次のバスを乗り過ごしたら、また1時間待たねばならないのだ、大人しく待とう。
外は真っ暗、周辺にはお店がない。
郵便局はあるが用事がないし、開いているわけではない。
夏ならまだ多少は明るいのだろう、秋は時間が短い。
本日の最後のバスはとってもレトロ、
このシートの合間は何だろう、思わず手を入れてしまった。
気持ちいい隙間!
それにかなり後ろに乗車口があり、関東ではほとんど見ない造りになっていた。
19時22分、マックスバリュ ・バス停で降りた。
名前の通り目の前にはスーパーがある、夕飯を買ってホテルで食べることにした。
とりあえず靴を脱ぎ、ラフな格好になりたい。
このバスの終点は2つ先の浜岡営業所というバス停だ、
明日はここから掛川駅に向かう。
《 マックスバリュ浜岡店 バス停 》
今日一日、全力で走りきった!!
諸先輩方の中には、1日で名古屋や大阪に辿り着いた人もいるという、
でも、私はこのペースて行くぜ!
JR線を使わず、横浜から名古屋に行こう!【3-2】 完