昨日は鉄道史上の大きな転換期を迎えた、国鉄型185系車両の定期運行引退だ。
翌日からは特急踊り子号全車両が E257系リニューアル車両に置き換わる、
そんな日の朝から旅日記はスタートします!
その湯ヶ野バス停にいる・・・KIT。
この20分前に伊豆の踊子ゆかりの宿「福田家」を出発した。
昨日はこの宿で最も人気のある客室「踊り子一」に泊り、その物語の世界に浸った。
その福田家にチェックインした1時間前には伊豆急下田駅にいた・・。
この日は185系国鉄型車両の特急踊り子号が引退する日、ラストランの日であった。
18時の全国ニュースでも取り上げられるほどの印象深い出来事だ、
私はラストランの車両に乗り、伊豆急下田駅からお隣りの河津駅まで乗車、そこで特急
踊り子を見送った、そして、その足で福田家に向かった。
では話しを戻そう。
湯ケ野から修善寺はそれなりに遠い、路線バスにしては長距離を走ることになる。
これからは特に観光することなく、自宅の横浜に帰るのだが、湯ケ野から横浜に帰る
場合、修善寺経由で帰る人などほぼいない、いるはずがない。
一般的にはバスで8分ほど乗り、伊豆急行線・河津駅へ行き、特急踊り子などで横浜へ
直行というのが最も簡単で理性的な人間の行動といえる。
しかし私はそんな常識にはとらわれず、修善寺経由で横浜に帰ろうとしている。
それにはある理由があるのだが、それは後程紹介しよう。
この路線は中伊豆を北上・横断する、そして河津ループ橋・昭和の森会館・浄蓮の滝な
ど中伊豆の名所を次々と経由していく。
やはり路線バスの旅も楽しいもの、バス特有の揺れも心地よく感じる、
伊豆のバス旅は「KITの気ままな旅日記」でも大いに推奨したい!(笑)
ただ今、湯ヶ島を通過中。
私が乗った場所は湯ケ野、ここは湯ヶ島、私も数年前まではその違いがわからな
かった・・・。
湯ヶ島も湯ケ野も川端康成に関係する土地であることは共通している。
ついに、修善寺駅に到着。
湯ケ野から約1時間15分程のバス旅となった、音楽を聴きながらのバス旅だったので
特に飽きることはなかった、あと1時間はいけるぜ!(嘘)
修善寺駅は伊豆箱根鉄道の駅であり、修善寺と三島間をつなぐ私鉄である。
特急列車の出発までは時間があるので駅の周りを歩いてみる・・・。
ここから三島もそれほど遠くはない、特急列車なら24分ほどで行ってしまう距離、
普通列車にしても40分もかからない距離だ。
それにしても駅の周りには何もないな~。
修善寺駅に来ると、かなりの確率でお世話になるセブンイレブン、
そう、周りにはお店がほとんどないのでここで買うしかないのだ、しかも小さいので品
揃えはかなり劣るのが残念なところ。
ホームに入場!
まずは、「ホロ伊豆ム」
これは全くわからない・・とりあえず調べるのもやめておこう(笑)
かなり可愛いぞ!
こちらには「ラブライブサンシャイン」のキャラクター
津島善子と桜内梨子だ(3人並んでいたけど、1人は見切れてしまった。)
これらの取り組みで伊豆箱根鉄道の収益が上がるなら、とてもいいことだ。
修善寺から先に道は無し・・。
ここから先は東海バスを利用するほかない、
または駅前のトヨタレンタカーで借りるというのも一つの手だろう。
ここまで引っ張ってしまったが、修善寺経由で帰ることにした理由はコレだ!!
本日・3月13日ダイヤ改正から
リニューアル特急踊り子号が伊豆箱根鉄道・駿豆線に乗り入れる初日なのだ。
伊豆急行線内の東京-伊豆急下田間では、すでにリニューアル車両は運行されていた
が、修善寺踊り子(熱海~修善寺間)ではこれまでと変わりなく185系で運行されてき
た、そして2021年ダイヤ改正に伴い、「修善寺踊り子」の運行が終わるのでは・・と
の噂もでていた。
しかし、本日からこのリニューアルE257系の運行が始まった。
リニューアル特急の横顔だ、これまでの185系に比べると白い、かなり白く感じる。
このE257系は新型車両ではなく、房総特急からのリニューアル車両となる。
※JR東日本HPより借りています
面影はあるけど、かなり印象が変わっている。
正面がブラック塗装でペニンシュラブルーのラインが引かれている。
※ペニンシュラブルーは伊豆の海と空をイメージしているらしい。
左右のレッドライトがかなりのオシャレポイント
房総特急時代では普通のライトだったが、今ではLEDライトだ、まさに改良進化。
「SERIES E257」
ブルーがストライプ状に入っている、これは185系のグリーンストライプのリスペクト
だろうか。
この車両はホワイト塗装の領域が多いが、その後の車両ではガラッと配色が異なる。
行き先表示は電光掲示に変更、これまでは回転幕だった。
これも時代の変化だ、世界ではもうとっくに変わっていた、アナログからデジタルへ、
寧ろ今までよく頑張ったといえるだろう。
ベッドマークはもう無く、「踊り子」の文字。
しかも斜め・・・なんだかアレだよね・・・・もっとどうにかならなかったのか。
それでも皆、踊り子に向けてカメラを構えている人が多い、まさに今日は時代の転換期
だ。(少し大袈裟かな)
古いけど、味がある顔・・・・。
では先頭車両に向かって歩いていこうか。
この車両ではブルーが大きく占めており、太いラインのような配色になっている。
先頭車両は最後尾車両と同じく白基調になっている。
見てもらうとわかるが、先頭の窓がつぶれている、この席はたしか販売していないはず
だ。
正面の顔はカッコいいとは思えない、人それぞれだろうけど、どうですか?
関東の特急で最もかっこいい特急は中央線特急のE353ではないかと思う。
中央線特急E353
(勝沼ぶどう郷駅にて)
修善寺出発!
各シートにはダイヤ改正後の東海道線特急の冊子が置かれている。
内容は・・・
・特急踊り子号は全てリニューアル車両に置き換わる
・特急湘南デビュー(湘南ライナーの後継車両)
・チケットレスサービス導入(当面は割引あり)
要約するとこんな感じだろうか。
窓際にはコンセントが標準装備されている、
これで充電環境は完璧、東京~伊豆急下田(修善寺)間は2時間以上かかるので必須の
装備といえるだろう。
これは大きな改善点だ!
昨日は雨模様だった、朝になり雨は止み回復傾向だと期待したのだが、
御覧の通りの曇天模様だ。
『晴れて欲しかったな~』とは考えても仕方のないこと・・。
熱海駅に到着、ここでは伊豆急下田発着便と修善寺発着便の切り離し、連結作業が行わ
れる、そして今日はリニューアル車両の初めての切り離し・連結作業となる日、
『初めて』はいつだって特別だ。
東京へ向かう(上り便)場合、修善寺発の踊り子が先に熱海に入り、その後下田からの
踊り子が入り、連結作業を行い、14両編成となり東京へ向かう。
熱海駅のホームに降りると反対ホームでは東京発の踊り子の切り離し作業が行われてい
た、その周りには人だかりができている、これが初の切り離し作業となる。
周りには多くのギャラリーが集まっており、JR関係者が規制線を引いていた。
私は離れた場所から遠目で見ることしかできなかった。
そして定刻通り、無事に連結作業を終えることができた。
特急踊り子は14両編成の長大編成となり、東京へ向かい走り出した。
車内にはかなりの空席が目立つが、いつもの踊り子以上には人は乗っている。
雨が激しくなっちゃった・・・・・。
今回は雨が多い旅となってしまった、では楽しかったからいいや!!
という感じで、伊豆の踊子の旅は終わった。
修善寺へ! 「修善寺踊り子」リニューアル車両・初乗りへ!! 完