「意味のないこと かもしれない・・・。」
でも、意味のないことなんて、ないんだよ。
そう自分に言い聞かせて旅支度をしている。
今回のkitの旅日記は『 名古屋に行こう! 』だ。
しかしただの旅ではない。
JR線を使わず、名古屋に行くという自分ルールを課した旅である。
関東圏から名古屋に行くとなると多くの人は新幹線を思い浮かべるだろう。
それ以外でも、車、飛行機、高速バス、その4つで大多数を占めるはずだ。
中には、バイクや普通列車の移動もあるだろう、
また歩きもほんのちょっとはいるだろう、それに自転車移動もいるだろう。
さらには、リヤカーやヒッチハイクも・・・クルーザーも(笑)
では、 今回の旅の条件を確認しておこう。
1,飛行機・高速バス・車移動(バイク・タクシー・レンタカー含む)の禁止
2,JR線の利用禁止
使える交通手段は、
私鉄・路線バス・船・徒歩である。
出発地点はもちろんマイホーム・横浜だ。
出発地・横浜から目的地・名古屋へ、JR線を使わずに向かう、さてどうなることやら。
特急踊り子を使えば、さらに旅情が搔き立てられる。
さらに遠距離となれば、新横浜駅に出て東海道新幹線を使うのがより一般的だろう。
しかし、いずれもJR線だ、それは見えない障壁により乗れないのだ。
ではどうするのか?
横浜発着の私鉄は、東急東横線・京浜急行線・横浜市営地下鉄・相模鉄道しかない。
西に向かう私鉄というと、小田急線を思い浮かべる人が多いだろう。
小田急に乗るためには相模鉄道(相鉄)を使い、大和駅・海老名駅・湘南台駅のいづれ
かの駅に行かなければならない。
最初の公共交通機関は決まった!
『相鉄に乗ろう!』
せっかくなので、終点・海老名駅まで行くことにした。
湘南台駅も終点だが、小田急江ノ島線のため、利便性が悪いのだ。
7時30分、横浜駅スタート!!!
(1)相模鉄道線・快速
横浜駅発7時36分
↓
海老名駅着8時13分
(料金:¥314 / 乗車時間:37分)
ヤフーフリー画像から
出発地・横浜の写真を撮り忘れるという大失態を初っ端からかます・・・。
横浜駅は通勤モード、旅行姿のkitは異質な存在となる、
まあ、そんなことは誰も気にしていないけどね。
多くの通勤客は横浜駅に向かうのだが、海老名方面に向かう人もそれなりにいた、
相鉄線ではドアの脇に立っての移動となった
そういえばこの区間だけだ、今回の旅で立った状態の移動は・・。
横浜駅の撮影忘れに気づき、あわてて撮ったものだ(笑)
(2)小田急小田原線・各駅停車
海老名駅発8時21分
↓
本厚木駅着8時25分
海老名駅でも通勤モードだ、
大勢の人が改札に向かって歩いている、相鉄線・海老名駅の改札は先頭の一箇所だ、
小田急線・海老名駅の小田原方面のホームに来た、右に見えるのが相鉄線のホームだ。
各駅停車・秦野行きが入線、これに乗り本厚木駅に向かう。
乗車率170%ほど、多くの客は本厚木駅で降りる。
本厚木駅発8時32分
↓
箱根湯本駅着9時21分
(料金:¥782+特急料金:720円 / 乗車時間:49分)
※上記料金と乗車時間は(2)小田急線各駅停車も含む
ここはリッチにロマンスカー!
これは「EXEα」という車体だ。
ロマンスカーに乗れば通勤モードから旅行モードに変わる!
これ以降は通勤モードとはおさらばだ!!
『イェイ!!』
ロマンスカーEXEαはあまり好きな車両ではなかった。
今回初めて乗り評価を変えた、車内はとてもエレガントだ、シートのカラーリングも座りごごちもいいね💛
コンセントも完備されており、うれしい誤算だ!!
今日の旅は長丁場だ、スマートフォンの充電も心配事の一つだ、それに最近バッテリーの減りが早いんだよ~。
『新型iPhone買っちゃう?!』
富士山も雪を冠しており、富士山らしく(?)なってきた。
くっきり、はっきり富士も見え、旅の幸先もいい!!
小田原駅到着直前に、新幹線の高架線下をロマンスカーが通過する。
だからなんだと言われれば、それまでだが。
ここまでは順調に来た、問題はここからだ。
箱根登山電車は台風災害で縮小運転をしており、箱根湯本駅が終点となっている。
小田原駅でバスに乗り替えるという選択肢もあるが、折角なので終点・箱根湯本駅まで行くこ
とにした。
始発駅は三島駅となり、箱根湯本駅から三島駅を目指すことにする。
時刻は9時03分、小田原駅に到着した。
小田原駅では、後ろ4両の切り離し作業が行われる、その間に隣りの東海道線は熱海に向
けて出発した。
これに乗れば、静岡駅には2つ乗り継ぎ、10時過ぎには着くことができる。
私は何時に着くのか?
東海道新幹線が名古屋に向けて疾走していく、
これに乗れば名古屋には10時過ぎには着くという・・・。
9時21分、箱根湯本駅に到着。
小田原駅から超スローペースで走る、終着駅に着くのを惜しむかのように、その旅情がよいのだ。
そして、観光客は箱根地区を周遊、または温泉につかり日頃の疲れを癒すのだ。
ここから名古屋に向かう人など、いるわけないのだ、実際には数名いるけどね。
箱根湯本駅の特徴的な造形、アーチ状の駅舎が印象的だ、純粋にカッコいい!
これから向かうのは、画像右奥にあるバス停だ、多くの人が集まっている様が見える。
さて急ごうか。
(4)箱根登山バス
箱根湯本駅バス停発9時43分
↓
元箱根港バス停着10時36分
(料金:¥980 / 乗車時間:53分)
【2番のりば】に向かおう!!
前後多数、周りも外国人ばかり、「スピードラーニング」ができそうだ。
1つ前の9時33分発バスは満席となり、次のバスに案内される、
予定通りのバスなので問題は無し!
9時40分発の臨時・箱根町港行きが来たが、これは元箱根港には行かないという、
難解だ。
バス停には、係員が張り付いており、行先を一人ひとりに聞いてくれていたので、間違わずに済む。
元箱根港、箱根町港?? わかるか!! 日本人もわからん!!!
箱根湯本駅を出発したが、問題が発生!
工事渋滞が起きていた、台風の影響だろう。
箱根の山登りは断続渋滞が延々に続いた・・・・・・・・。
やっと渋滞を抜けて、途中から快適な走りに変わったが、時すでに遅し。
そして正面には芦ノ湖が見えてきた!!!
テンションMAX!!
元箱根港バス停、10時36分到着。
次の乗り継ぎバス(三島行き)は、完全に乗り遅れた・・・。
予定では10時25分発の三島行きに乗る予定であったが、
元箱根港には10時36分に着いた、時刻表上では10時15分着であり、21分の遅れとな
った。
しかし、今回の旅なら問題ない!
『移動を楽しむ旅』であり、アクシデントも一つのイベントなのだ。
それでも次のバスまで49分の時間が空いてしまった、どうしようか・・・。
バス車内の案内で、成川美術館はバス停前からエスカレーターで上って下さいとアナウンスしていたことを思いだす。
『これだ!!』
堀文子先生だったよな、ということで美術館鑑賞イベントが発生した!
その前に芦ノ湖を撮らないと!!
芦ノ湖はお正月の箱根駅伝往路のゴール地点だ、復路のスタート地点でもある。
ここからは遊覧船が出航しており、桃源台港にいくこともできる、ここの反対側の地点
だ、しかし桃源台港に行っても西への道はない・・箱根湯本か小田原にしか繋がっていないのだ。
また、芦ノ湖の水利権は神奈川県ではなく、静岡県にあるということは神奈川県人とし
て知っておこう・・・。
バス停の隣りには「賽の河原」という場所があり、お地蔵様がひっそりと佇む。
では、美術館に行こう!!
「成川美術館」
元箱根港バス停の目の前にある、アクセスとしては最高の立地だ。
3つのエスカレーターで上がっていく、快適だぜ!
『よし、エスカーと名付けよう!!』(おいおい)
右にある『散歩』という像の犬!
すげー犬だ、犬とは思えない、もこもこ、怪獣のよう。
さぁ、時間も限られているので入ろう!!
大バッグをコインロッカーに入れ、1,300円を支払い館内へ。
現在、【特別追悼展】堀 文子展(7月18日(木)~11月20日)が開催されている。
『トスカーナの麦畑』堀文子
ポピーが美しい、いい景色だな~。
『鳥達の楽園』堀文子
大磯に住み、軽井沢にもアトリアをもっていたという、なるほど馴染み深い。
そして今年の2月、100歳の生涯を終えたという。
この鳥たちのスカーフと掛時計が売られていたが・・・少し気になった。
これから名古屋に行くので買い物は最小限にしないといけない、
ポストカード3枚のみを購入した。
そして展望ラウンジが素晴らしい!!
なんと!!
最高すぎる!!
( バスの乗り継ぎの失敗に感謝だ。 )
芦ノ湖といえば海賊船(?)だが、これは『ロワイヤルⅡ』という。
これ以外にも、クイーンやビクトリーという船もあるのだ。
『目的を忘れてはならん!』
あと5分後にはバスが出てしまう!!
停まっているオレンジのバスがこれから乗る三島行きだろう。
「三島駅」確認できた!!
元箱根港発11時25分
↓
三島駅着12時24分
(料金:¥1,030 / 乗車時間:59分)
始発・三島駅行き・4番のりば
スカイウォーク・フルールパーク経由
元箱根港バス停・4番のりば
三島行きはここが始発となる、三島スカイウォーク経由と書いてあるように、
ここも箱根観光とセットになりつつあるのだろう。
オレンジ(東海バス)よ、よろしくね!!
3つ目のバス停・箱根関所バス停から外人がドバーッと入ってきて、ど満車状態に!
また、スピードラーニングができそうだ(笑)
箱根関所は大人500円、『一度は行ってみてもよいかもね・・』という場所だ。
(あくまで個人的感想です。)
当時の江戸幕府の関所は全国に53カ所設置され、なかでも箱根は大規模な関所であっ
た。
「入り鉄砲に出女」
当時は大名の人質、参勤交代という制度があり、また江戸への大量の武器の持ち込みも
規制されていた。
元箱根港バス停を出発して、約8分ほど走ると箱根峠にささしかかる。
ここで神奈川県とはお別れとなる、お別れと同時に静岡県へと入っていく。
「さようなら神奈川、来たぜ静岡!!!」
これからが本当の戦いの始まりだ。
日本地図に詳しくない人でも知っているだろう、
出発地である神奈川県横浜、目的地である愛知県名古屋の間には静岡県がある。
それも横に長いのだ。
そして静岡を大規模に走る私鉄はない、これからはバスをうまく使い、
静岡を抜けなければならない。
【静岡県イメージ画像と移動ルート・・・】
それもバスだけ使いこなせばいいというわけではないのが大変なところ・・・。
全ての知識と根性と多少のお金(笑)を駆使する必要がある。
今回の旅は「JR線を使わず、横浜から名古屋に行く!」という企画旅だ。
横浜を7時30分に出発、12時35分に箱根峠を抜け静岡県に入った。
5時間05分をかけて、神奈川県を出ることができた。
ここで【第1部・神奈川編】を終えよう。
JR線を使わず、横浜から名古屋に行こう!【3-1】 完