神奈川県逗子市に、まんだら堂やぐら群という史跡がある、
ここは年中行ける場所ではない、史跡保護の為に公開期間は決まっている。
今がその時期である。
年に春・初夏・秋の一定期間・3回の限定公開となる(違っていたらすいません)
平成29年は、4月22日~5月29日、10月21日~12月11日の公開となる。
という事で、行きたいと思ったら、「行くべき!!」という事で出撃だ!!
まんだら堂やぐら群だけでは寂しいので、少しだけ肉付けをする、
同じ逗子市の披露山の散策をプランに入れることにする。
道は混むことなく、とてもスムーズに到着することができた、
そして多少鎌倉的な細い道を通りながら、迷うことなく到着した。
披露山には専用駐車場があり、40台から50台は止められそうだ、
8:50頃に着いた時、すでに6台ほどの車が停まっていた。
披露山公園駐車場の一角にある謎のモニュメント。
近くにより、確認すればよいのだが・・・、これも性格だ・・。
駐車場から新緑のトンネルを通り公園へ。
駐車場は16:30までと看板がでている。
披露山公園の案内図
展望台があり、動物園(といっていいかわからないが)がある、
入口至近には披露山神社があり、大崎公園・浪子不動への基点にもなる。
全方位的な展望台。
このような形の展望台は全国にどれぐらいあるのだろうか??
展望台から江の島方面を見る、
晴れていれば、江ノ島の奥に富士山を見ることができるという。
今日は富士山の眺望を全く期待していない為、ダメージはない(笑)
江ノ島が良く見えたので「よし!」としよう、手前が逗子マリーナである。
この展望台は昭和的な感じでとても良い、ノスタルジックだ。
猿小屋に行こう、
これがかなり本格的であり、かなりの頭数がいた。
二ホンサルだ、ほとんどが2匹1チームで毛づくろいをしている。
今日は猿の日だ(これが最初の猿)
さらに先に行くと見晴らし台がある。
逗子の浜辺を見ることができる。
「披露山の暮雪」とあり、逗子八景の1つである。
こういうマイナーな八景とか、七景とか私は好きだ。
逗子八景の石碑。
これ作るのにいくらぐらいかかるのだろうか。
さて、残り七景はどのような景色か?!、少しだけ気になるな・・・。
あと、残りの七景にはこの石碑が建っているのだろうか。
猿小屋横には大崎公園へ繋がる道がある。
一応、諸所にはこのような標識があるので、大変助かる。
数ヶ所、わかりずらい場所はあったが・・・・。
このような光景を見ながらの散策は楽しい。
この岩はどこから落ちてきたのか・・・、逗子八景のオーパーツとして認定しよう。
私の中では本日の最高の1枚だ(笑)
突如、住宅街にでる、この唐突感が楽しい。
そしてその1つの家々にオーラがある、最初はビジターセンターかと思ったら、個人宅であった、次々とそのような家が目に飛び込んでくる。
まさにお金持ちが集まる住宅街なのだ。
高級な住宅を見ながら歩いていくと大崎公園に着く。
特筆すべき公園ではないのだが・・・、この散策の中では光る公園だ。
ここからも江ノ島を見ることができる、やはり雲多き湘南の空。
お手洗いも完備。
では披露山公園の駐車場に戻ろう。
この通りの両端には豪勢な邸宅と高級車が並ぶ。
一瞬、方向を見失ったが披露山の鉄塔を目指し歩いていく。
まっすぐ行くと、今日通った車道の中腹に合流することができた。
公園入口直前に神社がある、油断すると見逃してしまう、そんな社である。
「披露山神社」
知る人ぞ知る神社というただ住まいだ、
日本全国にはこのような神社が数多くある、そういう出会いが旅、散策の醍醐味であると言っても良い。
ここからが披露山公園の入口だ。
駐車場の一角には「浪子不動ハイキングコース」がある。
この先には、浪子不動があるのだが、高養寺という興味深いお寺もあり、
不如帰の碑というのもある。
こう見ると海がとても遠く思える。
行くかどうか迷いながら、歩を進める・・・、
昨夜まで雨が降っており、道がぬかるんでいる、落ち葉が湿っており、とても滑りやすい状態だ。片道だけであればよいのだが、復路を考えた場合、断念するのが賢明だ。
メインのまんだら堂やぐら群が控えており、距離も良く分かっていない為、体力を温存すべきだろう。
◆次の目的地に移動します、
逗子マリーナ近くを通り、134号線をくぐる形で光明寺近くにいく。
私にとっておなじみの光明寺へ。
今日はあまり猫がいなかった。
本日はかなりの参拝客がおり、境内の駐車場は満車状態、しかも待ちも発生していた。
初めての光景である。
いつきても本堂は素晴らしい、なぜか光明寺は落ち着く場所だ、
今は簡単な参拝を済まし、まんだら堂やぐら群に向かう。
その前に猫発見、追跡しました・・・が断念。
光明寺本堂の裏道を通り、富士見台へ行く。
いつもはここの富士見台で眺望を楽しみ、Uターンするのだが、
今日はその先へ行く!!
やはり残念な眺望だ。
しかしたまに思うのだが、「なぜ、晴れが良いのか? 青い空が良いのか? 青い海が良いのか」と考えてしまう、もちろん晴れのほうが良いに決まっているのだが、曇りの良さを感じるようになりたいものだ。
ここからが未知の道である・・、やっぱり知らない道を歩くのは楽しいものだ。
この一帯は光明寺団地というらしい。
スマフォのマップを見ながら歩く、マップが無ければ袋小路に陥るような区画であった。
上って、降りて、セブンイレブンを左折する。
あとは真っ直ぐ進んで行き、突き当りを右折する。
ここまで来れば入口は近い。
小さな案内看板がある(気づきずらい!!)
ここが、まんだら堂やぐら群の入口となる。
入口は複数口あり、小坪階段口という。
光明寺・富士見台から小坪階段口まで徒歩20分ほどである。
もっとアピールしてください。
階段を登るとこのような光景になる。
ちなみにこれからゴール(まんだら堂入口)まで他の人と合わなかった。
無風で湿気が多い為、いつも以上に疲れる。
目指すはまんだら堂、そして法性寺だ。
右には切通しがある、今日はチラ見で終える。
国指定史跡 名越切通 まんだら堂やぐら群
ここが本当の入口である。
小坪階段口からここまで約7分かかった。
鉄柵があり、普段では入ることができなくなっている。
入ると係の方が数名おり、パンフレットを頂く。
やぐらとは崖に四角い横穴を掘り、中に石塔を建て、納骨・供養する施設である。
13世紀後半から16世紀ごろまで使われ、主に鎌倉の寺院などにのみ分布する遺構と言われている。
※パンフレットより。
まんだら堂については詳しい文献が無く、詳細は分かっていない。
何とも言えない荘厳な感じだ、降雨後の新緑がさらに映える。
奥にもやぐら群がある。
白いテントが案内所となっている。
白テントの裏から展望台に上がることができる。
俯瞰的でとても良い光景だ。
上から見ると石塔が入っていることがよくわかる。
名残惜しいが見学を終えよう、来た甲斐があった!!
左に行くと長勝寺・安国論寺に行くことができる、大町口という。
整地はされているが、ホントに方向が合っているのか少しだけ不安になる。
いきなり石塀が現れる!!
なぜかテンションが上がる(笑)
ようやく、法性寺の名前が出た。
「もう少しだ」
変わった光景に眼を奪われながら進む。
そしてある空間に出た、
日朗の廟所、奥之院、日蓮の岩窟、山王大権現が鎮座する。
奥之院でお参りをする。
これが日蓮の岩窟である。
ある法難の折り、白猿が日蓮を導いたのがこの岩窟である。
なかなか興味深い話だ。
この階段の先には何があるのか。
期待が膨らむ!!
山王大権現登場。
曇天模様に天に伸びるは五重塔。
吹き抜ける風が気持ちいい、歩き疲れた体に丁度良い。
見晴らしも良い、海が見え、披露山も正面に見ることができる。
お猿畠の大切岸が見える。
石材を切り出しを行った為、このような遺構が残ったという。
イベントが発生した!
白猿様との遭遇である、赤の頭巾に青の着物を着ている。
ベストショット!!
法性寺の入口、ここにも木彫りの猿がいる。
情報では御朱印を頂くことができるのだが、今日は頂かず帰った。
お寺を通り抜けるルートとなる、山門を通ろう。
法性寺の歴史が説明されている。
「猿畠山」えんはくさんと読む、
猿畠山・法性寺、このような奥深いお寺があるとは・・・、まだまだ勉強不足だ。
注目すべきは白猿様2匹である。
実に興味深い、楽しいお寺であった、
白猿伝説が残るお寺、法性寺、また会う日まで!!
小坪方面に向けて歩いていく。
横には横須賀線が走っている。
しばらくすると、小坪七丁目トンネル入り口に着く、
先ほどのこのトンネルの上を通り、まんだら堂に行ったのだ。
ようやく光明寺・富士見台に戻ってきた。
この石碑を見るのは今日が初めてである、いつも展望台で引き返していたが、まんだら堂へ行く為に奥へ進んだ為、出会うことができた。
期待を込めないで2度目の富士見台に登るが、やはり景色は同じ曇天模様だ、
しかし心なしか、この景色が爽快に感じた。
5月、新緑の光明寺は初めての出会いである。
どこからか、猫の鳴き声が聞こえる。
いた!
光明寺、2匹目の遭遇である。
素晴らしい池だ、
この光景は昔と同じだったに違いない。
本堂に入り、参拝をする。
本日は車が多い、なぜだろうと思うが、答えはわからない。
時刻は12時を周っている、良いころ合いだ、横浜へ行こう!!
まんだら堂やぐら群に行こう! 完