今回は1泊2日の旅行である、久しぶりのお泊りだ。
目的は『若葉祭』別名・・『うなごうじ祭』である。
最初は日帰りで行こうと考えていたが、祭りの夜の部も見たいと考え、泊まることした。
しかし現実は厳しく、思ったように事は進まない・・・、
だからこそ楽しくもあり、時には苦々しくもある。
この豊川の旅は祭り三部作となる。
1部・風祭
2部・うなごうじまつり
3部・犬山祭(注:犬山市)
である。
この記事は導入部として、第1部直前まで書いていきたい。
日本橋口から東京駅16番線ホームに上がる。
これから乗車するのは、ひかり号である。
東京発8:33だ。
いつも通り、新幹線ホームは混雑している。
垣間見える空は青い、良い予感がする・・・とこの時は楽観的に考えていた。
10:12豊橋発、列車は2両編成である。
それほど混んでおらず、座ることができた、といっても4つ目の駅で降りるのだが。
牛久保駅、
再び来ることになろうとは・・・、あの時は考えてもいなかった。
質素な駅舎である。
本日祭りがあるとは思えないほどの静けさである。
駅前にある観光案内である。
観名所として3つある、今川義元公墓所・うなごうじ祭・山本勘助の墓である。
前回は今川義元公墓所には行った、今回は3つすべて周ることにする。
時刻は10:30である。
祭り開始には全然早い、祭りの前の静けさということか・・・。
町のいたるところに若葉祭(うなごうじ祭)ポスターが貼られている。
祭りは2日間行われる、本日は1日目である。
【昼の部】
15:30 行列が八幡社から出発
16:30 行列が天王社に到着
【夜の部】
18:00 行列・天王社から出発
20:00 行列・八幡社に到着
というスケジュールである。
長谷寺に到着。
「はせでら」とは読みません、こちらでは「ちょうこくじ」と読む。
牛久保史跡巡りという看板がある。
コンパクトにまとまっているのでそれほど時間はかからないだろう。
長谷寺では、摩利支天像が安置されている。
日程によっては拝見することもできるらしい。
山本勘助の墓。
当時、勘助は長谷寺の和尚と親交があり、武田信玄に仕官した際に遺髪を託したという、勘助の死を知った和尚は五輪塔を建立した。
今の豊橋で生まれ、15才の時に豊川市牛久保に移り住んだという。
その後武者修行にでて、35才の時、今川義元に仕官を願いできるが断られてしまう。
45才の時、武田信玄にその才を認められ、軍師として仕官することになる、
その後、様々な武功をたてるが、上杉謙信との川中島の戦いにて討死した。
長谷寺には駐車場もある。
この日は観光客は誰もいなかった。
やはり、町のいたるところには、のぼり旗がなびいていた。
大聖寺である。
門を抜けると、すぐそこである。
桶狭間の戦いで今川義元は織田信長に討たれ、義元は斬首される、
残兵は今川義元公の胴体を駿河まで運ぼうとするが、季節は夏であり豊川市牛久保に着く頃には、遺体の腐敗が進み、ここ大聖寺に埋葬したという。
今でも命日には慰霊祭が行われているという。
山本勘助のふるさとに今川義元が眠る・・・、なんだか不思議な感じだ。
今川義元公の墓所横には、室町時代・足利氏一門である一色刑部の墓所がある。
では戻ろう。
飯田線の線路の真横に大聖寺があり、車窓から大聖寺の看板がよく見えるのだ。
ベンチもあり、くつろげそうだ。
では大聖寺を後にしよう。
八幡社を探し彷徨っていると、山本勘助養父屋敷跡を見つける。
神社、お寺にはこのようなのぼり旗が立っている。
このお寺は、うなごうじ祭の歌にも出てくるという。
さらに先に進むと、神社への入口が見えた。
あれは、もしや?
うなごうじ祭の出発点である八幡社である。
迷っていたら、いつのまにか到着である。
創建は765年といわれており、かなりの歴史を持つ神社である、
1575年、織田信長・徳川家康が長篠合戦に出陣した際には、この八幡社にて武運を祈願したという。
まだ時間が早く準備をしているという感じだ。
またあとで来るぜ!!
次に向かうのは『牛久保のナギ』という場所だ。
まだまだ時間はあるのだ。
なんと、荒涼とした風景だ。
目の前には太鼓橋があり、奥には朽ち果てた鳥居が見える。
市杵島姫神社。
近くには龍神社がある。
昭和臭のする犬の缶からである。
さらに奥へ続くのか・・・・。
荒れ果てている、こんな感じの場所は大変久しぶりである。
階段を上がり、その先には。
下稲荷社がある。
さらに奥には、奥ノ院稲荷社がある。
下稲荷社の裏は線路になっており、飯田線が通過していく。
線路の向こうに見えるのは熊野神社である、
そこの踏切から渡ることができる。
牛久保のナギの木は、高さ約20mの巨木で樹齢300年以上と推定されている。
国の天然記念物とのことだ。
踏切を渡り、熊野神社へ。
ここでものぼり旗がはためいている。
ホントにデカくて立派である。
熊野神社は、戦国時代に牛久保城を築いた牧野氏が尊崇した神社である。
この神社でも何かの準備をしている、やはり祭りだろう。
大きな口を開けている狛犬。
またまた、目の前を飯田線が通過していく。
牛久保駅に到着。
うなごうじ祭には、まだまだ時間が早い、隣町に行こう!
これから向かうのは、お隣の駅・小坂井駅である。
そして、愛知・祭り三部作の始まりである。
続く・・・・・・。