これから当分の間は静岡の旅となります、まず向かったのは静岡市の臨済寺です、ここは年2回しか入ることができない禅寺、いや2回あることを喜ぼう!
ここは熱海駅ホーム、
乗って来た踊り子が去っていく、私は今、静岡に向かっている最中です。
ベンチに座っていると、4番線にはザロイヤルエクスプレスが入線、少し停車した後、静かに出ていった、私もこんなところで座っていられない、静岡に行かないと!!
では、新幹線に乗り換え、最速で静岡駅へ向かいます。
熱海駅から35分ほどで静岡に到着。
「めざせ! 臨済寺!!」
予想通りの大雨、これは外出をやめさせるほどの雨なのだ、なぜ私は交通費をかけてまで、大雨の中、静岡にきているのか?
それは「臨済寺が待っているから!!」
静岡駅バスターミナル
16番線の中原池ヶ谷線に乗り、臨済寺前バス停で下車します、乗車時間は10分ほどの距離、雨が降っていなければ、歩けない距離でもない。
ちなみにこのバス停は静岡駅前バス停という、駅から離れた場所にあるバス停だ。
「臨済寺が見えてきた!」
臨済寺バス停から徒歩3分ほどの距離ですが雨が激しく足元もバッグもずぶ濡れです。
今川家の軍師である太原雪斎が京都妙心寺の大休和尚を招いて開山した禅寺、また徳川家康が幼少期に人質として過ごした地でもある。
ここは修行僧の禅寺のため、一般公開はされていない、しかし年二回のみ特別公開が行われる。その内の一つが5月19日、今川義元公の命日の本日になります。
ちなみに、もう一つは10月15日です。
大階段を上がり、本堂に向かいます。
茶筅塚、これは静岡らしい・・と思ったけど、けっこう各地にあったりする。
正面には大きな本堂が見えてきた!
臨済寺本堂は1983年に重要文化財として認定されています。案内板には左が受付と書かれていた。
まずは坐禅堂、ここから入ることになります、ビニール袋を頂き、靴を入れて持ち歩きます。
座禅堂の奥に祀られているのは摩利支天像、乗っているのは猪です。
次に入ったのが開山堂、左が太原雪斎、右が大休和尚になります。
それにしても広い、廊下から見える景色にも見所が多い、そして絵になります。
あの階段、登ってみたい・・・・。
(そこに行くことはできません!)
気になるものを発見、なかなかの流線形。
雨でこその良さも感じることができる。
白い鯉が泳いでいました、雨の波紋がなんだかいい感じに思えてくる。
ここには多くの人が集まっていました、こちらは本堂にあります。
左にあるのは、千鳥図屏風、県の有形文化財です。
その先にあるのは摩利支天、仏教の守護神です、乗っているのは猪です。
外から見ても大きい本堂、中もとても広い、この後ろにはパイプイスが並べてられており、ここで小休止することもできます、雨音を聞きながらボーッと本堂を眺め、思いをはせるのもよいのかもしれない。
とても厳かに感じるこちらの場所、
左右から中へ入ることができる、そこには御本尊の釈迦如来像と今川家の位牌が並んでいる。
お供えに目がいく・・・。
こちらは甘いものも・・・大きい、羊羹の厚さがすごい。
お隣りにある床の間では、首だけの仏像が置かれていた、背景のきれいさにも目がいくけど、どんな意味があるのか、わからずに終わった。
その裏には臨済寺庭園があります、
そこには廊下が伸び、庭園を眺めることができる、けど、大勢の人が来ているので、占有は控えましょう。
臨済寺庭園、ここは国の名勝に指定されている、たしかに納得の景観。
一段上に見えているのが書院であり、さらに上には茶室・無想庵がある、素晴らしい庭園なのに年2回しか見ることができない。
こちらが無想庵、ここには絶対に行くべきです!
庭園の横から階段が伸び、それを上がると大書院にいくことができます、この辺りの雰囲気、いいよね!
お猿さんが岩に上に腰掛ける、その下には兎と蛙が見上げているのだ。
上の書院の縁側では寛ぐ人が多い、雨なら静かにしていよう・・・そんな感じにも思える。
書院へとつながる階段を昇る、その一段一段にも傷があり歴史を感じさせる。
この建物の重なり、なんとも言えずいい雰囲気ではないですか。
臨済寺に来てよかったな~とこの段階だけでも思ってしまう。
書院、こちらも広く多くの人が部屋の雰囲気、そこからの景色を楽しんでいた。
本堂の縁側、ここからも庭園を眺めることができる。
徳川家康の掛け軸などがかかる、襖に描かれた絵も素晴らしい。
この棚では今川、徳川ゆかりの品が多く並べられていた、あまりに多いので見るのが大変だ、これってとても貴重なものだよね・・・・。
徳川家慶公の御手造の品、これは犬ですね。
竹千代使用の硯も展示、これで勉強をしていたのか。
その向かいには、竹千代手習いの間がある、これは当時のものではなく、再現したもの、ここで幼少期の家康は人質として勉強をしていた、4.5畳ほどの小さな部屋だった。
そした見上げると立派なる龍が描かれていた。
大書院のさらに奥には階段があり、上へ上がることができる、そこにあるのは無想庵だ、かっこいい名前に痺れるぞ!
無想庵は茶室のため狭く、定員制になっている、まずは受付にて色付きのカードをもらい順番待ちをする、私はもらってから約30分後の案内になりました、それまでの間に先ほどのゆかりの品や庭園などを眺めて時間を潰した。
そして待望の時間となる!! 「茶室、そして展望台へ」
この細く上へ昇る階段にテンションが上がる。
廊下は狭く行き違いに苦労するほどだ。
展望スポットへ
茶室への階段、庭園、本堂などの屋根、静岡の街並みと高層ビル群、このアンバランスの妙なバランスにしびれる。
霞む空に見える静岡のビル群、あいにくの天気により、クリアではないが、これはこれで風情がある。
茶室・無想庵
茶室のため、室内は狭い、やはりこれまで道のりと眺望が見どころだ。
では、時間になったので階段を降りよう。
最後に大岩地蔵を手を合わせよう。
こちらでは御朱印が配られていた、お支払いはお気持ちにて。
こんな素晴らしいものを見せてもらったのだからね、札1枚よ・・・・さらば。
雨は当分収まりそうにない、この中を歩くのはいやだな・・・と思いながらも行かねばならない。
時間的には参拝のピークは過ぎたのだろうけど、続々と人はきていた。
山門の左右には仁王像がひかえていた。
隣りには大池があり鯉が泳いでいた、その隣りには駐車場が見えた、
では歩いて浅間神社へ行ってみよう!
臨済寺特別公開に行こう!(2023.05.19) 完