今年も、9月14日にイグ・ノーベル賞の授賞式が行われた。
1991年から始まり、今年で何回目だろうか。
それほどの歴史はない、本家のノーベル賞も1901年にノーベルの遺言に従い始められ、90年の歴史の差はあるが、地球の歴史から考えれば、全く変わらない。
このような発想も、イグ・ノーベルの入口と言ってもよいかもしれない。
(※そんなわけあるか!!!) スイマセン・・・。
日本人としては、この賞には敏感でなければならない、
なぜなら、12年連続で日本人が受賞しているのだ!
去年かな・・・少し前かな・・、
ニュース番組で、イグ・ノーベル賞が紹介されており、
バナナの皮の摩擦係数を測定して、滑りやすいことを証明した研究を思い出す、
『一見アホらし』と考えてしまう人も多いかもしれない、
その考えは、半分合っていて、半分間違いである。
人間の(文明の)進化は、知的好奇心から、始まることが多いからだ、
既成概念で物事を考えることの方が、滑稽なのかもしれない。
そんなことを考えてしまうのが、イグ・ノーベルである。
そんな、イグ・ノーベル賞の展覧会が世界で初めて、しかも日本で行われる。
それが、今である。
◆開催場所は、
東京ドームシティ「Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)」である。
最寄り駅は、JR水道橋駅、東京ドームシティ、アトラクションズエリア内。
◆開催期間は、
2018年・9月22日〜11月4日。
◆入場チケットは、大人1400円である。
では、行ってみよう。
営業時間は10時から、今回はあまり気合は入れず、10時28分頃に水道橋駅に到着する。
東京寄りの階段が、アクセスがしやすい、
水道橋駅ホームは、中央には階段はなく、それぞれ端にあるのだ。
イグ・ノーベルは、東京駅寄りの階段。
競馬・WINSは、新宿寄りの階段である!!!
水道橋駅からギャラリーアーモへ。
久しぶりの東京ドームシティだ。
本日は、プロ野球・巨人対広島戦があり、この時間から巨人と広島のシャツを着ている人をよく見る。
イグ・ノーベル賞の世界展の入口。
『世界展』が逆さに描かれているのも、イグ・ノーベルの精神だろう。
これを見るだけでも、その異常性がわかる!!!(笑)
・フンコロガシは糞の好みにうるさい・・・・
・不貞行為を検出できるスプレー・・・・
・キツツキは頭痛がしないのか・・・・
これらを真面目に研究している人達が世界にはいるのだ、
こんなのは、氷山の一角である。
チケット売場は1カ所であり、前には5・6人ほど並んでいる、
私は、セブンチケットで購入済であるが、
販売ともぎりは一緒の為、前売りを持っていても、メリットはないのだ。
(まあ、数分なので、どうでもよいのだが・・。)
この賞の創始者であるマーク・エイブラハムズの挨拶である。
イグ・ノーベル賞は、『 人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究』をした者に、
贈られる賞である。
ノーベル賞と比較して、『裏のノーベル賞』とも言われているのだ。
まずは、 イグ・ノーベル賞の風変りなトロフィーなどが紹介されている。
授与式を撮影したパネルが所狭しと展示されている。
飛んでいる紙飛行機も授与式の一場面の再現だ。
聴衆も黙ってみているだけではなく、舞台に向けて紙飛行機を飛ばすのが慣習となっている、全員参加型なのだ!!
ミス・スウィーティー・プーの登場!!
受賞者のスピーチ中に登場することがある、1999年から登場したという。
受賞者のスピーチが60秒を超えると檀上に上がり、
「もうやめて、飽きちゃったわ、もうやめて、飽きちゃったわ・・・」をスピーチが終わるまで連呼するという!!
最高すぎる!!!
『笑い』から全てが始まる・・・イグ・ノーベルの精神だろう。
あらゆるスピーチで使えそうだ!!(笑)
本家のノーベル賞でもやって欲しいものだ!!
この発明により、40%の時間削減ができたという、素晴らしい!!
ミス・スウィーティー・プー以外にも個性的なキャラクターが登場する、
・Vチップ・モニター:威厳と品位を保つ為のチェック係り・本職は弁護士。
何があると・・・『18歳未満は禁止』というプラカードを持ち制止するという・・。
・タイムキーパー:時間を厳しくチェックする係り、サッカーや野球の審判の恰好をし
ている。
・スポットライト係:全身を銀色に塗りたくった男女。
・ウェルカムスピーカー:授与式の始め、もったいぶって登場して、
「ようこそ」しか言わず、連呼して退場するという・・・・。
頭のいい大人たちがユーモアを考えると、こうなるのだろう!!(笑)
日本人受賞者の名誉ある歴史。
その足跡が紹介されている、受賞者は日本人とイギリス人が最多であるという、
同じ、思考回路(至高回路かな・・)を持つ人種なのだろうか・・・。
ちなみに日本人の受賞は23組にもおよぶ。
シアターがあり、授与式が紹介されている。
ちなみに、多くの来場者がおり、1つのパネルに3・4人はいる。
では、いくつかの研究パネルを紹介していきたい。
まず最初に紹介されているのは、
『10代の若者の大半は鼻をほじる!?』である。
2001年公衆衛生賞を受賞している。
⇒研究成果:思春期の少年にとって、鼻をほじることは普通の行動であると
医学的発見を突き止めた。
『人のへそのゴマについての謎』を研究。
2002年学際研究賞を受賞している。
パネルの隣りには、イグ・ノーベルの表彰状が展示されている。
日本のドクター中松ももちろん受賞している。
ただのピョンピョンおじさんではないぞ!!!
『4年間継続して、自分の食事を撮影し、食べ物による脳の動きや体調への影響を過去にまで遡って分析し続けていることに対して』認められた。
『逃げ出して隠れる目覚まし時計クロッキーの発明』
こちらは経済学賞を受賞している、
受賞理由は生産的な時間を増加させたことに対してである。
実物も展示されている。
これこそ、イグ・ノーベルか?!
驚愕の発明である!!!!(笑)
『ふざけてんのか!!』と思うかもしれない、
いえいえ、とっても真面目です。
非常時にガスマスクへと早変わりするブラジャーである。
その名は『エマージェンシー・ブラ』である。
まさにその通り!!
たまごっちに皆、時間をとられていた!!!
なんて、恐ろしいおもちゃだろうか?!(笑)
お手洗いの案内もユーモアに。
『鳩は名画を見分けるのか?』という研究だ。
1999年、化学賞を受賞。
浮気をしている人は驚愕だ?!!
不貞行為を検出できる「S・チェック」への情熱が受賞理由だ。
2014年の受賞、
記憶に新しい『バナナの皮は滑る研究』だ。
1つ1つにテリー伊藤のコメントが書かれている。
バナナよりメロンの皮のほうが滑るという・・・。
2016年、知覚賞を受賞。
股のぞき効果を検証、私も天橋立に行きたいな~。
公式マスコット『スティンカー』
※ロダンの考える人のパロディである。
一緒に撮影をしよう!!
最後に2018年医学賞、堀内朗先生の座ったまま内視鏡検査の紹介パネルがある。
最近テレビで見た人も多いだろう。
出口には物販コーナーがある。
しかし、クリアファイルは売り切れであった・・・。
この記事で、紹介したのは、ほんの一部である、
実際に自身の目で見て、イグ・ノーベルのユーモアを肌で感じて欲しい。
次の受賞者候補は、君だ!
では、少しだけドームシティを歩いてみよう、それではドーム方面へ。
来た道を振り返ったところ。
この通りの奥の一角が、Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)である。
東京ドーム前は、賑やかである、
14時から広島戦が行われる・・・・・。
では少しだけ、ウィンズに寄ってみよう。
歴代の名馬のポスターがいいんだよね~。
イグ・ノーベル賞の世界展に行こう! 完