JR線を使わず長野まで来たKIT、
昨日は長野のホテルに泊まり、残りは長野・直江津間のみ、もうゴールは近い!
では最終日だ、気合をいれて行こう!
朝、ホテル客室から外を眺めると、綺麗に晴れ渡っていた、
「いい日になりそうだ!」
ホテルメトロポリタン長野、さすがメトロポリタン・・いいホテルだった、
詳しくはホテルステイ編で紹介したい・・・。
8時45分にホテルをチェックアウトした、
昨日は、予定以上に移動したことにより、ゆっくりのホテルステイができた、
英気マンマンだ!!!
善光寺で旅の祈願をしたいとも考えたが、できる限り早く直江津に行きたい。
今回は見送ることにした。
駅前大広場に如是姫像が見える、その視線の先は善光寺に向いているらしいが。
なんか、長野駅、スケールでかいぞ!
シンプルにでかいぞ!!!
東京や新宿、横浜などは巨大だが、造りが複雑であり、ある意味歪な形をしている、
長野駅は単純にデカイ!!
しなの鉄道の券売機が無い!
(本当になかったのだろうか、探し方が悪かったのか・・)
階段下に「しなの鉄道きっぷうりば」の看板を見つけ、
中では、しなの鉄道のスタッフが対面で切符を販売していた。
そして、今回の旅・最後の切符を買った。
長かった旅もこの切符で終えることができる
『長野⇒直江津』
この切符には2つの路線が含まれている
長野・妙高高原間がJR信越本線からしなの鉄道に切り替わった、
その路線名称を「北しなの線」とした
また、同じ時期に、
信越本線の新潟区間、妙高高原・直江津間は、えちごトキめき鉄道に引き継がれ、路線名称を「妙高はねうまライン」とした、
そのため、長野から直江津間は全て第三セクター化がなされ、私鉄区間となった。
ということで、おわかりだろうか、
長野まで来れば、私鉄路線がしっかりと用意されており、列車に乗るだけで、
2時間もかからず、直江津に行くことができる、
なおかつ、北しなの鉄道と妙高はねうまラインは、接続もよく、難なく乗り継ぐことができるという、おまけ付きだ。
この旅は長野駅まで来れば、到着したようなもの、実質的なゴールともいえる、
魔境・群馬を越えた時点で実質的なゴールをしていたのだ、
たしかに2時間は長いが、これまでの道程を考えれば、高原に吹くそよ風のようなものだ。
9時24分発の妙高高原行きが入線してきた、これに乗れば一気に妙高高原だ!!
始発駅から終着駅へ、テンションが上がる!
乗車率は10~20%ほどだろうか、
しっかりと4人掛けボックスシートを確保できた、空いてるっていいな!
しなの鉄道「北しなの線」は初めて乗る路線だ、のんびりと新鮮な景色を楽しもう。
これは!
今年のダイヤ改正で引退したオール2階建て車両・215系ではないか!
「あんた、こんなところにいたのね。」
これまでは通勤列車として都会の喧騒の中を走ってきたけど、いまでは田舎でゆっくりと余生を過ごしているかのようだった。
それにしても、背後の山並みと妙にマッチしている。
もう季節は秋だな、服装は半袖でよい気候だけど、車窓の景色に夏はもういない。
のどかな景色だな~。
ローカル線の旅を満喫しているオレ!
遥か向こうには北陸新幹線の高架が見え、しなの鉄道から次第に離れていく、
また後で合流することになる、それまでさらば!!
時には川の横も走る、前日の雨の影響か、かなり濁っていた。
初めてみる景色は飽きないし、楽しい、そんな当たり前のことを再認識させてくれた。
長野・新潟のローカル列車の旅!
長野を出て、北長野・三才・豊野・牟礼・古間・黒姫と停まり、終点・妙高高原へ。
定刻通りに妙高高原駅に到着、もうすこし栄えているのかな・・と思っていたけど、
そんなことはなかった、イメージではスキーなどで有名だと思うのだが、
お恥ずかしながら詳しいことは知らなかった・・・。
9:24 発長野駅 ⇒ 10:08着 妙高高原駅 (乗車時間:44分)
運賃:¥850
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妙高高原駅のホームに降りると、
対面ホームにはすでに妙高はねうまラインが停まっていた、
噂通りに接続が完璧、『過酷旅(笑)』をしている身からすれば、もっと試練を与えてほしかった・・・(笑)
それにしても、このはねうまラインは車両が長いことに驚く、
乗客と車両台数が全く合っていない、それともこの日だけ、この時間だからなのか、
他の時間帯ではそれなりに混むのか(想像できない。)
これが最後の乗り物と思うと、考え深いものがある。
『それにしても、景色がのどかだな~』
せっかくなのでレンタサイクルでも借りて、
高原さわやかサイクル(笑)でもしたかったのだけど、大目的を忘れてはいけない!
この列車、ローカル線らしくないロングシートだった、
横になれと言わんばかりに空いている、さすがにそんなことはしないけど・・・。
10時21分、列車はゴール・直江津に向けて、ゆっくりと動き出す、
あとは50分ほど座っているだけでいいのだ、この50分が長いと全く感じない、
もう心が麻痺している証拠だろう。
駅で離合を行う、単線、離合はローカル路線の特権だ。
10時37分、二本木駅に到着、対向ホームには観光列車・雪月花が停車していた、
正式名称は、えちごトキめきリゾート雪月花。
窓が大きくとられており、3時間の乗車時間では、海の山のメロディーを奏でてくれるだろう、人が乗っていないので、これから出発準備をする段階なのかな。
二本松駅を出ると、来た方向に戻るではないか!?
そしてしばらしくすると、また反対方面へ動き出す、なるほどここはスイッチバック駅なのか・・・初めて知ったKIT、なかなか楽しいサプライズだ。
高田辺りから民家が多くなってきたが、少し走るとまたのどかな田園風景が目を楽しませてくれる、黄色と緑と青の三重奏。
高田の次は春日山に停車、この辺りでは会社・工場のような建物が増えてきた、
もう終点が近いと思わせる。
車内アナウンスでは、直江津到着の案内放送が流れる、
寂しいような、うれしいような、ホッとするような・・・様々な感情が入り混じる。
(注意:そんな大そうなものではない)
そして、ゆっくりと終着駅・直江津に入っていく、
あと1分もかからず、ドアが開いてしまう、もう少し乗っていたい・・・
と別の私がそう思っている。
ついに直江津に到着、あっけなさも感じる反面、よく来たな・・とも思う。
これが旅の醍醐味であり、魅力なのだろう。
なぜこんなに長いの、妙高はねうまライン。
周りにも列車を撮っているマニアらしき人が多いように思える、
今日はそんな日?(どんな日・・。)
「周遊指定地 佐渡」
「のりかえ駅 なおえつ」
わかるようで、わからない看板だった、でもなぜか懐かしさと旅情を感じさせる。
車体には妙高が描かれている、
ベンチに腰をおろし、祝杯のオロナミンCを飲みながら眺めていた。
では、フィナーレといこうか!
10:21発 妙高高原駅 ⇒ 11:13着 直江津駅 (乗車時間:52分)
運賃:¥900
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直江津駅に貼ってあった券売機の案内看板
ついつい撮ってしまった・・。
内容は東京・大宮~京都・大阪への切符は券売機で買えますとの案内なのだが、
右下の写真の切りぬきが「横浜みなとみらい」となっている、
直江津で「みなとみらい」と出会えるとは!(笑)
JR線を使わずに太平洋から日本海へ行こう!