本日は車で松崎に行った、それは・・・。
「キンメダイが食べたい・・・。」という私のつぶやきから始まった。
松崎は2回目だろうか、『落ち着いた良い港町』という印象であり、
『なまこ壁』が最初に思い浮かぶ。
松崎は、車で横浜から3時間以上かかる、
修善寺までは自動車専用道路の為、スムーズにこれるが、それ以降は一般道・136号線をひらすら走ることになる。
東名高速道路・足柄SA(下り)の展望台から富士山を見ることができた。
『これは、良いドライブができるぞ!』
不安要素も少しある。
富士山に雲がかかってきている、これからさらに顕著になるだろう。
『伊豆半島から富士山が見たい!』
修善寺以降の136号線は、土肥辺りから海岸線へと入っていく、
進行方向・右には、海が見え隠れして、さらに富士山も時折お目見えする。
『やっぱり、西伊豆はいいな~!!』としみじみと思う。
最初の目的地『民芸茶房』に到着した。
時刻11:05分である、ちょうど良い時間だ、食事をする場合11:30を越えると途端に
混んでくる、その前に入るのが鉄則だ。
駐車場に入る。
その隣りの白い建物(お手洗い)には、
「世界の中心で、愛をさけぶ」と書かれた色あせた看板が寂しげにかけられている。
このドラマは見たことがないのだが、かなり話題になったと記憶している。
ブームが去った後など、こんなものなのだろう。
松崎町は「世界の中心で、愛をさけぶ」のロケ地ということらしい。
松崎町のHPにもロケ地MAPがアップされていた。
山の間に海が入り込んでいるようにみえる、海も静かでとても穏やかな港といった感じだ。『この雰囲気がいいな~。』と心から思う。
こちらが民芸茶房だ。
11時30分前であるが、お店は開店していた。
お店の中は広々として開放的、そして大きな丸太のテーブルが数個ならぶ、
この太さ、重厚だ。
後ろには座敷もあるが、やっぱり私はイスがいい。
『水槽があるぞ!』と一瞬喜んだが、杞憂に終わる。
これはこれで良いものだ。
煮魚定食 2160円
さしみ定食2160円
ひもの定食1080円 とある。
お店の雰囲気も良い。
寛いでいると、もう1組が来店した。
今はオフシーズンなので、これぐらいのペースなのだろう。
この民芸茶房は、お隣りにある豊崎ホテルの直営店である。
水槽の上には、サザンオールスターズの桑田佳祐夫妻のサインが置かれている。
(2018年4月11日)それなりに最近だな。
まずは定食の小鉢4つが運ばれてきた、イカの松前漬けが最高だった、
こちらの直売所で売られているらしい・・・。
『いつも全部食べ切れないからな~。』と二の足を踏む。
『サービスのきびなごもおいしかったな~。』
この段階で、とっても満足、煮付けに期待が膨らむ。
煮魚定食が運ばれてくる。
『!!』
これは絶対にうまい!!!
もう勝利は確約されたのだ。
もちろん、期待通りであった。
こちらが、さしみ定食だ。
ポイントは、アワビかな。
大満足して民芸茶房を出ると、目の前には豊崎ホテルがあった。
『また来たいな。』と思える場所であった。
でも横浜からは遠いんだよね・・・。
特に渋滞に巻き込まれると最悪、道の選択肢がないからね。
この近くには神社がある、そこに行ってみることにした。
海が奥まで来ている・・・と思ったが、半分は川かな・・・。
瀬崎稲荷神社。
ここも『せかちゅう(めんどいので略す)』のロケ地とのことだ。
海に面した素晴らしい神社だ。
散策は『入江橋』までとする、ここで駐車場にUターンだ。
奥まで引き込まれており、船置き場となっている、なんだかのどかな光景だな。
やばいな・・・どこをみてものどかだ。
こちらの先は海であり、駿河湾へとつながっている。
ここには風情にある民家も多くある。
そして駐車場に戻ってきた。
SAKUとAKIとは誰?!
しかし海の天候はすぐに変わってしまう・・・。
1年前、南伊豆・石廊崎に来た時も暴風にみまわれた。
民芸茶房⇒伊豆の長八美術館へ。
漆喰の殿堂・伊豆の長八美術館に到着。
長八とは、入江長八だ。
鏝絵(こてえ)の第一人者である、鏝絵とは漆喰と絵を融合させた芸術作品だ。
百聞は一見にしかずだな。
入江長八(1815~1889年)は、松崎出身である。
12歳のころ、左官職人に弟子入りをして、その後に江戸で狩野派の絵画を学んだ、
それらをかけ合わせて、『漆喰鏝絵』が確立された。
作品には、撮影してよいものもある。
館内には4・5人の来館者がいた、少しぐらいいたほうがいいからね。
入口にはルーペがあり、浮き出ている様を見ることができる。
横から見れば、立体的になっていることがわかる。
(必要以上に)たくさんあるよ。
富士山、これは伊豆から見た富士だろうか。
では2階にあがってみよう。
ここがこの建物の中心部、駐車場と136号線が見える。
その上には巨大な天女がいた。
花をもっている天女が舞っている。
次のフロアにも漆喰鏝絵の作品がかけられており、ビデオ上映もされていた。
先程通った天女様がいるエリアをくぐり出る。
敷地内・道路そばには、夢の蔵という建物があった。
この技術は後世に残さなければならない。
道路を挟んだ駐車場には『松崎まちあるきマップ』がある。
これだけみても、歩く範囲は限定的であることがわかる。
東海バス・長八美術館バス停だ。
伊豆の長八美術館⇒浄感寺へ。
道路を渡ればすぐに『長八記念館』だ。
ここは浄感寺ともいう。
ここには、『雲龍・飛天の図』というものを所蔵している。
入館料:500円。
相談の結果、本日はスルーすることに決めた。
長八記念館⇒松崎観光協会へ。
歴史あるなまこ壁が現れた。
『なまこ壁』の『なまこ』は海のなまこと関係している、白い丸くなっている部分が
それに似ているからだ。
『近藤平三郎生家』
その先に見える建物が観光協会だ。
『松崎観光協会』
KITは、観光MAPを入手した!
(持ち物がいっぱいです・・・)
観光協会から少し歩き左折をすると、この先には時計台がある。
ときわ大橋だ。
那賀川が流れている、向こうに見えるのは、浜丁橋だ。
浜丁橋を右へ進むと入江橋があり、民宿茶房へと続く。
この町はコンパクトなので、把握しやすい。
松崎観光協会⇒明治商家中瀬邸へ。
時計台がみえてきた。
見えずらいが、1時の下に『13』の文字がある。
松崎には特別な時間が流れているということらしい。
『たしかに時間の流れが少し違うかもしれない』と思ってしまう・・・ほど穏やかだ。
青空が映える、それにしても不思議な形をした時計台だ。
一段下には、中瀬邸がある。
ときわ大橋を渡っていると、突然かわせみが向こうに飛び去っていく光景が
眼に飛び込んだ。
カメラにとらえることはできなかったが、ひと目見ることはできた。
明治商家中瀬邸⇒伊那下神社へ。
伊那下神社、松崎最後の訪問先だ。
この頃から気温が下がり、強風へと変わってきた。
『やはり、来たか。』
めちゃくちゃ寒い・・・。
やはり伊豆に来ると、こうなってしまうのか、地域的な問題なのだろうか。
鳥居の前に立つ木の動物・・・。
虎にようだが、やる気はなさそうだ・・・。
こちらは一風変わった手水舎、青々としているな。
よくみると、「鯉の滝登り」が彫られている。
池の前には水車が音をたてながら回転している。
境内案内を見ると、道が山のほうまで向かっているぞ。
境内には『親子いちょう』というものがある。
父・母・子のいちょうが境内にある。
伊那下神社・拝殿。
御祭神は、
彦火火出見尊、住吉三柱大神である。
『伊那下の七福神』
・大足様(手足守護の神)
・弁天様(道中安全の神)
・愛宕様(鎮火守護の神)
・秋葉様(火防の神)
・津島様(疫病退散の神)
・金比羅様 (福徳の神)
・天神様(学業書道の神)。
その右には、龍の道が伸びており、その先には『古代祭場亥子岩(卜石)』があり、聖域となる。
大足大明神(手足守護の神)
展望台への階段があるが、ここは遠慮しておこう。
上りの650mは長い。
この神社境内には、木で作られた動物たちが至るところにいる。
『神明水』
龍谷水神社から湧く水を神明水という。
まろやかな甘みで珈琲やお茶に合うという。
『龍谷水神社』
池にかかる橋、神橋だろうか。
もう少しゆっくりと歩いて精霊たち(木の像)を見ていたいが、風が冷たく、しかも強風・・・。
境内の傍らには、木材があり、これからチェンソーにより精霊たちがつくられていく
そんな予感がする。
これから一気に車で移動、といっても8kmなのだが・・・。
行先は堂ヶ島、西伊豆といえば『堂ヶ島』というほど、一大観光地だ。
堂ヶ島も強風で恐怖を感じるほど・・・。
外には人がほぼいないが、車は多い・・なぜだろう?
まずは地下道で道路をくぐる。
壁全てにパネルが貼られている、でも人はいない。
海は荒れている。
風が強く、海の近くまで行くと、なんだかとても不安になってくる。
しかし来ずにはいられないという。
振り向くと誰もいない、堂ヶ島を独り占めだ!!!
なんてね。
こんな日なので、遊覧船は運休だ。
そして奇跡が起こる!!
なんと、本日は入場料・無料だという!!!
なぜなら、『ミュージアム開館20周年記念』だからだ。
そして、加山雄三のサイン会があるという、
これから20分後に開催、これは行くしかないでしょ!
サイン会は先着100名、朝に整理券を配布しており、サイン会への参加はできないが、
見ることはできるという。
『若大将を見よう!!』
歴代の光進丸が並ぶ、そして手前には造船予定の新型がある。
奥には、若い頃の加山雄三の等身大ポスター、カッコいいな。
光進丸の操舵室にも立つことができる。
曾祖父 岩倉具視。
五百円札だ。
所狭しとパネルがある。
皆、真剣に見ていた。
この先は加山雄三の絵画の世界となる、撮影禁止エリアとなる。
このドアの向こうにはサイン会の列ができている。
そして加山雄三さんが登場、大歓声だ。
『若大将、カッコいい!!』
いい趣味をしてます、鉄道模型も規模が違う。
ここからがムービーギャラリーだ。
知っているものは全くないが、なんだか懐かしい気持ちは共感できる。
『田能久』
若大将シリーズの加山雄三の演じる田沼雄一の父が経営するすきやき屋の屋号だ。
昭和の古き良き時代・・・といった感じかな。
松崎へ行く際、横目で土肥桜のノボリを見ていた、
土肥金山に寄る時間はないが、土肥桜を少し見てみることにした。
『土肥桜?・・・・土肥の桜?』
『世界一の花時計』
高台から土肥桜まつりの会場を見る・・・・。
『う~ん、見てはいけないものを見てしまったかな・・・。』
『土肥桜!?』
2007年に品種登録された新しい桜ということらしい。
色が濃い、真ピンクといった感じだ。
土肥桜は1月下旬から咲はじめることが多い、
一足早い、春を感じることができた。
帰りは大きな渋滞もなく、帰ることができたとさ・・・。
『松崎、本当にいい場所だ!!』
『雲見・岩地もいいぞ!!』
松崎に行こう! 完