ようやくリニューアルOPENをした・・。
これは箱根宮下の富士屋ホテルの話し。
ならば、神奈川県の西端・箱根に行こう!!
11時15分頃、富士屋ホテル前に車で到着した。
車の誘導スタッフに聞いたところ、なんと食堂は満席とのこと。
KIT:「では、わかりました、別のところで食べますね。」
と言うわけにはいかない!!
今回は富士屋ホテルにカレーを食べにきたのだ、ここに引き下がるわけにはいかない。
KIT:では待ちますので車はどこに停めればよいでしょうか?
富士屋ホテルのエントランスをグルッと周って道路を挟んだ向かいの駐車場に停めた。
見ての通り、ほぼ満車状態、少しでも遅ければ、または運が悪ければ、
停めることはできなかった、あぶねぇ・・・。
国道1号線を挟んだ場所に駐車場はあるよ。
国道1号線は芦ノ湖に繋がる箱根のメイン道路、休日であれば車の往来は激しい、
横断には十分に気を付けよう。
私は富士屋ホテルも興味があるが、右に見えるレストラン・喫茶店もとても気になっ
た、なんだ、この昭和感は??!
リニューアルした富士屋ホテルとは対極にいるようなお店ではないか?
(注:決してKITは小ばかにしているわけではない・・・。)
ここは正面より東に位置している入口だ、
近くにはバス停があるので紹介しようかな。
その名は「ホテル前」バス停
箱根でホテルといえば、富士屋ホテルを指すのだ(ん??)
では富士屋ホテル敷地内に入ろうか。
まずは本館に入り、ホテルスタッフにカスケードの場所を教えてもらう。
奥に進みカスケード棟に向かう、
こころなしか、周りの客も上品に見えてしまうのは気のせいだろうか・・・・。
どこを見ても、細かくみても、1つ1つが素晴らしい造り、
なんと言ってよいか難しいのだが「奥行き」がある造りとなっており、そして「平面
的」造りにはなっていない。
統一感はないが、結果として全てが調和している・・・そんな印象を感じる。
歩いてわかる「ここは一流だ!!」
ここはカスケード棟、中では第一陣の客たちが食事をとっている最中だ。
おそらく、多くは予約客だろう・・・。
私たちは予約無しの飛び込みの為、待つことになった。
予約用紙に名前を書き、携帯番号も記載した、順番が来たら連絡をくれるという。
これは有難い!
その間にホテルの散策ができる。
目安の待ち時間を聞いた、約1時間ほどという。
ということで富士屋ホテル内の散策の旅が始まった。
こちらは食堂棟B1Fのホテルショップ、外から見ても品がありそうな造りに感じる。
ここが地下1階とはにわかに信じがたい・・・。
ホテルショップの入口
帰りに買えばいいのに、いろいろと購入してしまった。
黄土色ながらも品にあふれているとは・・と感心する。
そして角を曲がると同じ色をした花御殿が見えてきた。
こちらは出口専用、入口に周ろう。
ピコット(ベーカリー&スイーツ)
ここは富士屋ホテルのパン屋さんだ。
もちろん買ったぞ、食パンとカレーパン2つだ。
ピコットはこの位置にある、
国道1号線沿いにあり、富士屋ホテルの建物群とはほんの少しだけ離れている。
正面受付より左の廊下を行けば、このようなスペースに出る。
灯り一つみても凝った造りをしている。
どこを見ても造りが素晴らしく、勝手に歩いていいんだろうか・・・と
不安に思ってしまうほどに(全く問題ないのだが。)
階段があるので降りてみたいと思うのは自然な考え・・・。
行ってみよう。
階段の両脇には彫刻が施されている、こちらはリアルうさぎたち。
降りると大きなレリーフがあるのだが、「天の岩戸」という題名だけど、
なんだかイメージが違くない?
ぱっと見、「ヘラクレス」といってくれたほうが納得がいくかも・・。
窓からは本館が見えた・・・ということはここは「花御殿」だと理解した。
ということは本館から入ったので西洋館(1号館/2号館)の下を通過したということ
だ、わかりずらい。
本館⇒花御殿へ
これが本館と花御殿を繋ぐ廊下である。
天井の照明もカッコいい!
(カッコいい・・・というコメントが幼稚でスイマセン)
廊下自体は広くはないが、壁には富士屋ホテル内の建物が紹介されている。
いつしか花御殿内に突入していた、さらに 奥へ進んでいく。
当然ながら、ここも無料で見学することができる。
どうですか? この歴史年表は。
創業から現在までの変遷を勉強することができる、興味のある人は少ないかもしれない
が、こういう力の入れ様は好きだ。
このミュージアムの全てを紹介することはできないが、このミュージアムの情報量は
多い。
それだけに興味深いものも多くあった。
こういうレトロな看板は大好きだ、
これはこのホテルに歴史があるからこそ、成立するもの。
こちらのポスターもほぼ同じような絵となっている、
この角度から見る富士屋ホテルが最も美しい・・・ということだろうか。
ここにもあった!
「富士屋ホテル 箱根宮下」
このやわらかい雰囲気の絵、好きだな~。
中央の大きなポスターを見てほしい、
このシンプルな構図、そして小さく富士屋ホテルとかかれている、
実に面白く、素晴らしいポスターだ。
こちらには富士屋ホテルの法被が飾ってあった、
ライオンが手を伸ばしているような、少しおかしな絵なのだが、これも歴史を感じさせ
る「よきもの」といえるだろう。
こちらは富士屋ホテルの宿泊した著名人たち。
ヘレンケラー、チャーリーチャップリン、お隣りはエルヴィン・フォン・ベルツだろう
か、そうそうたる人達が来ている。
アインシュタインも富士屋ホテルに来ていた、もちろん、それ以外の有名人の多くも泊
っているはずだ。
ここには書籍が並んでおり、真面目に読めば、半日以上かかってしまうほど。
「FUJI-ROOM」
ここは展示品というより、休憩する場所といえるかもしれない、
この部屋は空調も効いているし、とても快適な空間でもあった。
要するに、ここで食事の順番になるまで待つには適しているということだ。
皇室との関わりももちろんある、
そしてお隣りの部屋ではソファーに座りながら動画を見ることもできる。
ここで10分ほど、映像を見ていた。
まだまだ時間はあるのだ。
ピコットで購入したパン&カレーパン
そしてお土産のジャムと富士屋ホテルのカレーが入ったホテルの手提げ袋。
1つしか入っていないのに、とても立派な袋であり恐縮してしまう・・・(笑)
こちらは本館、この下は車止めとなっており、ここは1階といったほうがいいのかな。
このホテルは高台にあるので、素晴らしい景色を眺めることができる。
今、ミュージアムを離れて本館に来ている、
そろそろレストランに呼ばれる時間になるだろう。
ここが上の画像(本館)の下にある車止めです。
右にある建物は食事棟、隣りにある階段を上がると本館正面に出る。
本館のお隣りには西洋館1号館、西洋館2号館がみえる。
西洋館2号館の一段下がった左隣りには先程までいた花御殿を見ることができる。
このように高い位置から山々を見ることができる、
やっぱり新緑の季節にきてこそ、景色は映える!
このことには異論はない。
そしてその背後には本館入口がある。
もうね、装飾が素晴らしく、見ているだけでおもしろい。
これは鳳凰だろうか、その後ろの彫刻・模様も素晴らしい。
うん! 素晴らしいね!
こちらも細かい!!
携帯を見るとレストランから着信が入っていたことに気づいた。
折り返し連絡をすると準備ができたという内容だった。
「では行きます!!」
本館から入り、奥へ奥へと進み、エレベーターを使い、カスケード・ウィングへ。
今回は検温して下さいとは言われなかった、顔をおぼえてくれていたということ?!
席に案内されると、まず化粧皿が目を楽しませてくれる。
そして皿がさげられると食事が運ばれてくる合図だ。
これは芦ノ湖から見た富士山だろう。
ビーフカレーとアイスカフェオレを注文した、
これは初めてかも!!?
グラスに氷が4~5つほど入った状態で持ってこられた、
次に白いポット2つが置かれ、お好みでどうぞ・・・と。
入っているのはそれぞれコーヒーとミルクだ。
まずはブラックコーヒーを楽しめ、次にミルクを入れていく、
その濃さは無段階で楽しむことができる、これはいいぞ!!
130年以上もの歴史を持つ伝統のビーフカレー登場。
※画像はおいしくなさそうですが、とてもおいしいです!
一般的にはカレーライスはスプーンで食べるものであるが、
ここではフォークで食べるのが作法。
中央に置かれた薬味6種。
美味しいが、カレーはカレー、雰囲気をおかずに楽しく食す。
よく見ると何かがいる。
鳩さんだ!
食事を終えレストランを出た、では食後の散策と行こう!
ホテルに来ることがエンターテイメント、本当に良いホテル!
こんなホテルが日本にどれほどあるのだろうか。
このビニルハウスでは、ランが飼育されていた、ホテル内のランは自分たちでつくって
いるのかな。
ここはホテルの裏に位置する、さらに奥にはプールのようなものが見えた。
鐘を鳴らすと、かなり響くよ!
小さな池があり、そこでは水車が回っている。
この青空が散策をさらに楽しくする。
鳥居が見えてきた、これは?
古井戸跡、ホテルの守り神といわれている、
関東大震災後の断水時には、救いの水となったという。
高級ホテルや旅館には、必ず池に鯉が泳ぐ?!
富士屋ホテルには何かが足りないと思っていたら、これだった。
まぁ、控えめなほうだね。
ホテルの敷地内に郵便ポストがある!
この扉から入り、正面玄関に向かうことにする。
では帰ろう!
国道1号線は相変わらず車が多い、時刻は13時40分だ。
まだ帰る時間には早い、だから道路は空いてるはずだ・・と思っていた。
しかし考えは甘かった・・・。
麓の箱根口ICまで大渋滞となってしまった。
やはり、富士屋ホテルはすごかった、ホテルに来ることがしっかりと目的になる、
でも宿泊するとなると、5万円は飛んでしまう、ランチをとるぐらいがちょうどいいだ
ろう。
そして、クラシックホテルへの興味が高まってしまった。
富士屋ホテルでカレーを食べよう! 完