小諸には「牛にひかれて善光寺参り」という言葉がある、地理を知っている人なら疑問を抱くかもしれない、小諸と善光寺は遠い!と。
その疑問を解くためにKITは布引観音へ向かった!(半分嘘です・・・)
小諸駅は晴れ!
駅舎に隣接して、観光館内所がある、そこでレンタルサイクルを借りて布引観音に向かう!
ここでは電動自転車を選択した、3時間・1,000円、観光館内所のスタッフに相談して、布引観音であれば3時間で十分ということだ。荷物は預かって頂けるとのことなので、コインロッカー代が浮いたことに心が躍った(笑)
しかも、軍手も借りることができた、もう風が冷たい、この中を疾走すれば手はかじか
んでしまう・・・。
自転車で小諸の町を疾走する! そして手には軍手をはめて!
電動自転車は楽だ!! ここは下り坂だが、登坂では真の力を発揮する!!
そして小諸は坂の町でもある。
右前方には粂屋が見えてきた、ここは小諸宿・脇本陣をリノベーションしたお宿だ、当然だけど、ここに泊ることもできる。
しなの鉄道の高架下を通過していく、ここはかつて特急あさまが走り、小諸の次は上田に止まっていた。
ここはまだゆるやかな下り坂、本番はこれからだ。
すぐに布引観音の標識がでてきた、「布引観音 3KM」
歩きなら30分以上かかってしまうが、自転車ならわけない距離だ。
そして長い下り坂にさしかかった、その中腹で写真を撮ってみた・・。
向こうに見える赤い鉄橋を目指すことになる、ここは勝手にスピードが出てしまうので気を付けていこう! そのかわり、帰りは地獄となる、通常の自転車ではね。
ここで千曲川を渡る、先ほど見えた赤い橋を走り抜ける、昨日まで雨が降っていた為、千曲川の水質は悪い。
右に千曲川が移り、道に沿って流れていく、隧道を抜ければもう少しでゴールだ。
ゴールと言っても、スタート地点に過ぎないけどね。
9時30分、布引観音の駐車場に到着した、広いスペースがとられており、お手洗いも完備されている、しっかりと入っておこう、車はすでに数台停まっており、先客が上っている。
では私も行こう!
それほどかからないと思うが、雨の翌日だし、足元には気を付けていこうと注意する。
石碑には「布引山観音」と刻まれている。
出だしから石碑をたくさん目にする、かごには手作りの杖が入っていた、私はカメラを持っているので杖は使えない。
こちらは木で彫られている、珍しい。
確信できる、これは楽しい山登りだ!
空気が冷たく、そして澄んでいる、しかしながら一歩づつ登ると体が熱くなり、じんわりと汗がでてくる。
絶妙なバランスの石たち
階段がしっかりと整備されているので、小気味よく上がることができる。
「牛岩」とかかれているが、どうをどうみれば牛なのか、わからない。
全体的にみて猪の横顔にように見えるのだが。
昨日まで雨が降っていたため、落ち葉には気をつける必要がある。
「善光寺穴」
この穴は善光寺までつながっているという、昔、善光寺で火災にあった際、この穴から煙がでてきたと伝えられている。
ついに、仁王門がみえてきた。
ここまで来れば、ゴールは近い、あと一息だ、頑張って行こう。
そしてすぐに見えてくる、何かの建物。
ここで実質的な登りは終わりとなる、プチ達成感を感じる時だ、石仏などを見ながらく登れば、そんなに苦労はしないと思うが、足腰が弱い人は難しいかもね。
ここのアイドルたち、人馴れしており本物さながら愛嬌やよし。
本殿の先へ行こう、ここからが絶景エリアになる。
そして、ここからは観音堂が見える、崖に張り付くように社殿がたっている、すごい光景だ。
崖観音、断崖絶壁に立っており、どうすればこれを作れるのか、全くかわらない。
とにかく、すごい!
「奉納 幻牛伝説」
「牛にひかれて善光寺参り」
信心を持たないお婆さんが牛に姿を変えた観音様に導かれ善光寺までたどり着き、今までの欲張りで意地悪な心を悔い改めたという心温まる昔話の伝説。
牛の角に布が引っかかり、お婆さんはそれを取り戻そうと追いかける・・・すごい婆さんだ。
岩山に埋まっている、よく作ったものと感心させられる。
さらに歩を進める。
よく作ったものだと、感心するしかない、こんな場所が小諸にあるとは・・・。
こういう素晴らしい場所に出会える喜びに感謝だ。
こちらには岩を削り、石仏が安置されている。
さらに、岩山にあけられた道を進む。
これは楽しい参拝だ、こういう出会いは素直に嬉しい。
六地蔵を通過。
観音堂が見えてきた、先程の崖観音その場所だ。
ここにはご本尊と国の重要文化財の宮殿がある。
観音堂から本殿を見る、この床の下は何もない、柱で支えられているのみ。
怖い人はとても怖い場所だと思う・・・。
観音堂の中の写真はやめておいた、なんとなくね・・・・・・・。
崖の向こうの眼下には小諸の町が見える、すごい光景だ!
本当に素晴らしい場所、ハイキングとアトラクションと博物館と絶景スポットを足して、割ったようなものかなと思う。
ガイドブックには載っている場所ではあるが、強く推しているわけではない、それなりの高さまで上るので、人を選ぶのかもしれない、でも、足腰が悪くない人なら問題ないレベルであると思う。
少し下りて仁王門と観音堂を眺める、絵になる!
上りより下りこそ、気を付ける必要がある。
時刻は10時26分、約1時間弱で戻ってくることができた、けっこうお手軽だよね!
それなのに満足度が高い。
実は観音堂の近くまで車で行くこともできるらしい、しかし車一台が通れるほどの道なので、運転が苦手な人は避けた方がいいと思う。
布引から小諸駅へ自転車を走らす、小諸駅は高台にあり、これから激坂が待っている!!
電動自転車であっても、それなりに疲れたが、電動でよかったと心底思った。
駅を通り過ぎ、光岳寺前へ、次に懐古園が待っているのでここから眺めるだけにした。
そして、ここから一気に坂を下り、その最後に小諸駅がある。
レンタサイクルをお返しして、最後の行程である懐古園へ。
秋の懐古園、楽しみだ!
★小諸の絶景・布引観音に行こう! 完